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2011年6月20日 (月)

【コンサート】 五嶋みどり&オズガー・アイディン(サントリーホール、東京・溜池山王)

五嶋みどり(vn)とオズガー・アイディン(pf)のデュオ・リサイタルを聴きに行った。
場所はサントリーホール。
うわぁ、なんと久しぶりな。何年ぶりかで行ったよ、サントリーホール。
ちなみに、朝、リサイタルへ行くことを忘れてほとんど普段着のような格好で出かけてしまい、焦ったが後の祭り。
ただ、夏だからだろう、ホール内にはいろんな装いの人がいて助かった。
私の普段着もこれなら目立つまい(よくよく観察すれば質の違いが歴然ですが)。
これが冬のコンサートだと、みんなコートにスーツで黒々しくて、下手なものを着ていくとすごく浮くんだよね。
タケミツメモリアルだとあんまりそんな感じがないんだけど。
場所柄ですかね、サントリーホールの。

さて、本題。本日の曲目は以下のとおりだった。

モーツァルト: ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 K.301
ヤナーチェク: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ラヴェル: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調
サッリネン: 4つのエチュード Op.21
ベートーヴェン: ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第9番 イ長調 「クロイツェル」 Op.47
【アンコール曲】
ドビュッシー: 亜麻色の髪の乙女

書いてる時間がないのですご~く割愛すると、モーツァルトは明るく、ヤナーチェクは激しく、ラヴェルはなんだかわからない不可思議さがあって、サッリネンは短いながらも何やら曲の原型を見せられているようで興味深かった。

で、最後は、チケット買った全員がお目当ての(たぶん)、クロイツェル・ソナタ。
曲目解説でみどり自身が「オリュンポスのような存在」と言っているが、実際に聴いてて「化け物のような作品だ」と思った。
それを、最初から最後まで堪能した。
私の「クロイツェル」初体験は、恐らく、パールマンとアシュケナージのLPなんだよね。
数回聴いたと思うがかなり昔のことで、こんなにほとんどの旋律を記憶しているとは思わなかった(「次はこのフレーズ」と勝手に頭に浮かんでくる)。
別に記憶力がいいってわけでもないので、それだけ強烈な作品なんだろう。

みどりのヴァイオリン、グアルネリは、ストレートでストイックな感じの音色に聞こえるんだけど、それでいてちゃんと激情を表すから面白い(演奏者がいいからだと言われればそれまで……)。
音に揺さぶられ続けた数十分間だった。
ああ、気持ちいい。
いいなぁ、クラシック。

みどりのパートナーを務めたオズガー・アイディンは、アメリカ生まれのトルコ人。
(ちなみに、オズガーは米語読みっぽい。トルコ語ならユズギュルみたいな読みになる)
明るい音色のピアニストだった。
空のように澄んだ明るさではなくて、エーゲ海のような明るさ。

クロイツェルで唯一残念だったのは、終わった直後に「ブラボー」の掛け声がかかったこと。
余韻を楽しまないのかねぇ、彼らは。
最近、余韻を待たずに叫んだり拍手したり、こらえ性のない聴衆が増えているのは残念だ。

まぁ、とにかく脳みそを洗濯できて、よかったよかった。

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