読書:『名犬ランドルフ、謎を解く』
書名: 名犬ランドルフ、謎を解く
著者: J F イングラート (著), 立石光子 (翻訳)
価格: ¥ 861
頁数: 368ページ
出版社: 武田ランダムハウスジャパン (ランダムハウス講談社文庫)
ISBN-13: 978-4270101650
発売日: 2008/3/1
読了は昨日だが、こちらで。
あらすじ ぼくの名はランドルフ。文学通で、新聞だって毎日かかさず読むけど、正真正銘の犬、黒ラブラドールだ。ご主人はお人よしの新人画家、ハリー。困ったことに、ハリーが匿名の招待状に誘われるままに、のこのこ怪しい降霊会に顔を出すものだから、殺人事件に遭遇してしまった!そればかりか、不審な人影がご主人をつけまわすようになり…。ご主人様の窮地こそ、愛犬の出番。犬ならではの嗅覚で難事件に挑む!シリーズ第一弾。
すでに第二弾と第三弾を読んであって、今回やっと第一弾に着手。
しかして電車に乗ると寝ちゃうことが多く、なかなか進まなかった。
進まなかったのには、第二作や第三作ほどのスピード感がなかったせいもある。
人物関係の紹介などに引っかかっているためか、前半はのめりこめなかった。
最初の方は、何が事件なんだかどういう事件なんだかだれが容疑者なんだか、ハナシの中心が何なのかがすごぉく曖昧な、まさに目の前にカーテンが一枚かかったような状態で話が進む(というか進まない)ので、そこのテンポの悪~い部分をクリアできればOK。
最後の三分の一は止まらなくなって一気読みに近かった。
(そういや「最初は読むのが辛かった」って、海外の名作に多いよな……そのお仲間だと思えばいいのか)
まぁとにかくこのシリーズはランドルフ(黒ラブラドール)の活躍(堕落も含め(笑))を楽しむもので、その点でも実は第二作や第三作の方が面白いかな~という気がした。
私としては、「シリーズの途中から読んでも気にならない」という人には第二作から読むことをオススメする(第一作は読んでも読まなくても大丈夫)。
これ(第一作)もそこそこ面白いですが。
「シリーズモノはどうしても全作制覇したい!」という人は、ぜひお読みください。
そうそう、このシリーズでは、嗅覚の扱いがとてもユニークだ。
どの作品でも、この「嗅覚」こそランドルフにとって最大の手がかりとなるので、第一作でその導入を読んでおくのはグッドかも。
あとは「歩道のねばねば」。
これについても第一作でしか説明がないので(確か)、ここの部分を読むために第一作をクリアするのはいいかもしれない。
詳しくは本書をお読みください(笑)。
通勤のお供にグー。
他の二作と違って、あんまり乗り過ごしそうにない点もかえって通勤向けかも(笑)。
▼この本はこちら。3~4時間?
名犬ランドルフ、謎を解く (ランダムハウス講談社文庫)
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