読書:『名犬ランドルフ、スパイになる』
書名: 名犬ランドルフ、スパイになる
著者: J F イングラート (著), 立石 光子 (翻訳)
頁数:336ページ
出版社: 武田ランダムハウスジャパン (ランダムハウス講談社文庫)
ISBN-13: 978-4270102657
発売日: 2009/1/9
価格: \840.-
あらすじ 元ご主人様のイモージェンが失踪してから、早一年。とんでもないニュースが入ってきた。ある下宿屋で男性が殺され、その犯人がイモージェンではないかというのだ。でもこれは、巨大な鉱山を相続する彼女をおとしいれようと、各国のスパイが仕掛けた巧妙な罠!?真相を探るため、外交官のセラピー犬として事件現場へ潜りこんだ黒ラブのランドルフ。だが目前で、またもや殺人事件が起こり…。スパイVSスパイ犬、頭脳戦の軍配はどちらに!?シリーズ第二弾。
アメリカ行きを挟んで読了。
つまり「どうしても続きを読むのを我慢できない!」というほどではない。
でも、面白い。
読み終わってみれば、なかなかどうして、次回作が読みたくなる面白さだった。
犬らしさをそこかしこに漂わせているのがうまい。
そして、「犬」が主人公であることを逸脱せずに話を進める、その手腕が冴えている(と、私なんかは思うのだが、犬の飼い主からするとどーであろーか?)。
ストーリーはまぁ、上記のあらすじどおり。
どこが面白いのか?
ストーリーの筋立てやトリック的なものでないことは確か。
やっぱりランドルフ(ラブ犬)があれこれ行動したり、犬なりにいろいろ考えたりするのを読むのが楽しいんだよね。
「犬なりに」と書いたけど、読書好きの彼はかなりの薀蓄をのたまう知的な犬だ(本人曰く「犬には珍しい」)。
この本は第二作で、第一作を読んでないとちょっとツライ部分があった。
読んでなくても問題ないといえば問題ないのだが、これから読まれる方は第一作を先に読んだ方がいいと思う。
私も第一作を買うかなぁ……(この本自体はおばあちゃんのお古なのだ)。
通勤のおともにはもってこい。
さくさく読めて、無理なく楽しめる。
まさに「コージー・ミステリ」の鑑、かな。
▼この本はこちら
名犬ランドルフ、スパイになる (ランダムハウス講談社文庫)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【読書】『怪物はささやく』(2017.08.18)
- 【読書】『鹿の王』(2017.08.17)
- 【読書】『天国の囚人』(2017.03.29)
- 【読書】『獣の奏者 外伝 刹那』 #獣の奏者 #上橋菜穂子(2014.03.21)
- 【読書】『獣の奏者』3・4 #獣の奏者 #上橋菜穂子(2014.03.19)
コメント