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2010年10月 4日 (月)

読書:『名犬ランドルフ、スパイになる』


書名: 名犬ランドルフ、スパイになる
著者: J F イングラート (著), 立石 光子 (翻訳)
頁数:336ページ
出版社: 武田ランダムハウスジャパン (ランダムハウス講談社文庫)
ISBN-13: 978-4270102657
発売日: 2009/1/9
価格: \840.-

あらすじ 元ご主人様のイモージェンが失踪してから、早一年。とんでもないニュースが入ってきた。ある下宿屋で男性が殺され、その犯人がイモージェンではないかというのだ。でもこれは、巨大な鉱山を相続する彼女をおとしいれようと、各国のスパイが仕掛けた巧妙な罠!?真相を探るため、外交官のセラピー犬として事件現場へ潜りこんだ黒ラブのランドルフ。だが目前で、またもや殺人事件が起こり…。スパイVSスパイ犬、頭脳戦の軍配はどちらに!?シリーズ第二弾。

アメリカ行きを挟んで読了。
つまり「どうしても続きを読むのを我慢できない!」というほどではない。
でも、面白い。
読み終わってみれば、なかなかどうして、次回作が読みたくなる面白さだった。

犬らしさをそこかしこに漂わせているのがうまい。
そして、「犬」が主人公であることを逸脱せずに話を進める、その手腕が冴えている(と、私なんかは思うのだが、犬の飼い主からするとどーであろーか?)。

ストーリーはまぁ、上記のあらすじどおり。
どこが面白いのか?
ストーリーの筋立てやトリック的なものでないことは確か。
やっぱりランドルフ(ラブ犬)があれこれ行動したり、犬なりにいろいろ考えたりするのを読むのが楽しいんだよね。
「犬なりに」と書いたけど、読書好きの彼はかなりの薀蓄をのたまう知的な犬だ(本人曰く「犬には珍しい」)。

この本は第二作で、第一作を読んでないとちょっとツライ部分があった。
読んでなくても問題ないといえば問題ないのだが、これから読まれる方は第一作を先に読んだ方がいいと思う。
私も第一作を買うかなぁ……(この本自体はおばあちゃんのお古なのだ)。

通勤のおともにはもってこい。
さくさく読めて、無理なく楽しめる。
まさに「コージー・ミステリ」の鑑、かな。

▼この本はこちら

名犬ランドルフ、スパイになる (ランダムハウス講談社文庫)

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