読書:『インド ミニアチュール幻想』
書名: インド ミニアチュール幻想
著者: 山田 和 (著)
頁数: 511ページ
出版社: 文藝春秋 (文春文庫)
ISBN-13: 978-4167773199
発売日: 2009/11/10
読了は昨日だが、こちらで。
あらすじ 地球上、インドでのみ特異な発達を遂げてきたミニアチュール(細密画)。近代化のなかで失われていゆく伝統の美をたどり、画工のもとをたずね続けた著者の四半世紀近くにわたる旅が生んだ傑作、ついに文庫化。第19回講談社ノンフィクション賞受賞作品。インド・アート復権の兆しをみせる2000年代を報告する新章を書き下ろす。
実はアメリカへ行く前に営業さんが貸してくれた本。
(あんまり「インド人が、インド人が」と騒いでたせいかな……)
機内では読む元気がなく、帰国後に読み始めた。
いや、すごいボリュームだった。
ほとんどは通勤時間で読んでいるわけだが(ちょっと他でも読んだ)、読了までに一週間以上かかっている。
内容は、評論ではない。
まずこれを書いておかないとね(笑)。
ミニアチュールを中心とした「物語集」である。
著者のインド旅行記的なところもあって、下手な紀行本や旅行ガイドブックより面白いし、インドの世界(あえて社会とは言わない)を知るにはガイドブックよりずっと有用じゃないかな。
まぁ、地域は限定されますが(笑)。
すごいボリュームで、すごい時間がかかるのに、読んでいってしまうのはやっぱり面白いんだろうなぁ。
これを読んでインドに行きたくなる人もいるかもしれないなぁ。
書かれている内容が、どれも「物語的」なのがよかった。
ただの旅行記だと、ここまでのめり込めないかも(このボリュームで)。
インドが好きな方、興味がある方にオススメ(って、もうとっくに読んでるか?)。
細密画はもちろん、総じて「異文化」を好きな方にもオススメ。
▼この本はこちら。9時間くらい?(ホント!?)
インド ミニアチュール幻想 (文春文庫)
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