« 読書:『インド ミニアチュール幻想』 | トップページ | 読書:『名犬ランドルフと船上の密室』 »

2010年10月16日 (土)

読書:『催眠』


書名: 催眠〈上〉〈下〉
著者: ラーシュ ケプレル (著), Lars Kepler (原著), ヘレンハルメ 美穂 (翻訳)
頁数: 463ページ / 453ページ
出版社: 早川書房 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ISBN-13: 978-4151788512 / 978-4151788529
発売日: 2010/7/30

ちょっぴりネタバレがあるかも。
気になるひとは先に作品をどうぞ(これは読む前に一切の手がかりを知りたくないタイプのミステリかもしれないので)。

あらすじ ストックホルム郊外で起きた一家惨殺事件。被害者の夫婦と幼い娘をメッタ刺しにするという手口から、背後に異常な動機を窺わせた。かろうじて一命を取り留めたのは15歳の長男と、独立して家を出た長女だけ。捜査を開始したリンナ警部は、催眠療法で知られるバルク医師に少年から犯人逮捕につながる証言を引き出してくれるよう依頼するが…全世界で話題騒然、翻訳権の激しい争奪戦が繰り広げられた、匿名作家のデビュー作。

テレビでだれかがオススメしていた本。
スウェーデン発のミステリだ。
映画「ミレニアム」も見たし、ちょっと興味を持って買ってみた。
(ちなみにこれもアメリカに持っていったが、一行も読まなかった……)

なかなか面白いんだけど、イマイチ好みの傾向じゃない。
そう言いつつも、木曜から読み始めて、土曜に止められなくなって全部読み通しちゃうんだから、それなりに力のある作品ではある。
でもやっぱりダイヤモンドが一番だなー。
ああいうスッキリ感がないんだよなー。
ウィットとかブラックユーモアとかも全然ないし……。

だいたい多すぎるのだ、出てくる【悪】が。
次から次へと違う形の【悪】が出てくる(だからって事件は解決しない)。
スウェーデンのイメージはダウン必至だろう(私ゃダウンしました)。
「ミレニアム」も同じように【悪】の湧き出る「もうおなかいっぱい」な作品だったし、現実にはそーゆー社会なのか???
だがしかし。
何よりスッキリしないのは、最初のきっかけとなる事件と、やがてメインになる事件とが××××××ことだ。

どちらかといえば、東野圭吾を読んだときの感覚に近かった(私には)。
次々と提示される謎が気になって、気持ち悪くて、早くその気持ち悪い謎の正体を読んでしまいたくて止まらなくなる、というアレだ。
メイスンやダイヤモンドシリーズのように、だれかの活躍を期待してわくわく読むタイプではない。

ただ、ヨーナ・リンナ警部(男)はよかった。
彼の存在はほとんど救いだった。
彼がいなければ途中で本を放り出していたかも(笑)。
ヨーナ警部のシリーズとしてあと7作品の構想がすでにあるそうだ。
しかし……
ヨーナは好きだけど………
新作が出たらまた読むかっちゅーと、ちと疑問だ(もうおなかいっぱい(笑))。

▼この本はこちら。上下巻あわせて5~6時間?

催眠〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)


催眠〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

|

« 読書:『インド ミニアチュール幻想』 | トップページ | 読書:『名犬ランドルフと船上の密室』 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 読書:『催眠』:

« 読書:『インド ミニアチュール幻想』 | トップページ | 読書:『名犬ランドルフと船上の密室』 »