読書:『あつあつ卵の不吉な火曜日』
書名: あつあつ卵の不吉な火曜日 (卵料理のカフェ1)
著者: ローラ チャイルズ (著), 東野 さやか (翻訳)
価格: ¥ 903
文庫: 464ページ
出版社: ランダムハウス講談社 (ランダムハウス講談社文庫)
ISBN-13: 978-4270103333
発売日: 2009/12/10
読了は昨日だが、こちらで。
あらすじ 小さな田舎町にアンティーク調のカフェが開店。その名もカックルベリー・クラブ。スザンヌをはじめ、少々訳ありのおばさま三人組が振る舞うのは、豊富な卵料理。ふわふわオムレツにベイクドエッグ―自慢の料理のおかげで店は連日大賑わい。ところがある朝、日替わり卵メニューをテイクアウトした弁護士が、店の駐車場で殺される事件が!否応なく三人は事件に巻き込まれてしまい…!?人気著者による新シリーズ開幕。
なかなか面白かった。
なんとな~く、なんとな~く、話が進んでいって、ちょっとハラハラドキドキしたあとに、メデタシメデタシとなる。
主人公のスザンヌは、「素人探偵」にあたるわけだが、テレビドラマによる偏った知識(だれもが持ってる)を披露したりはするものの、実はあんまり探偵探偵していなくて、無理がない感じなのも好ましい。
(だから「なんとな~く」進んでいくように感じるわけだ)
そしてなんといっても!!
この本の魅力は、ミステリー本筋と同じくらい(あるいはそれ以上に?)、登場する料理にある! と思う(笑)。
美味しそうなんだよね、いちいち。
ああ、食べたい、じゅるじゅる。
しかし、巻末に載ってるレシピを見て、これはこれで仰天した。
パンケーキ作るのに、溶かしバターを480cc&生クリームを360ccも入れるのはどうよ!?(笑)
美味しいかもしれんが、半数は「メタボまっしぐら」なレシピで、とても試せそうにない(笑)。
まぁ、あと半分は「ちょっとやってみてもいいかなー」というものだったけど。
どっちみち、たべものの描写がものすごい威力を発揮していることは間違いない(笑)。
登場人物も個性的でいい。
彼らのホスピタリティを見て、「こんないい人ばかりなの?」と首を傾げる人もいるかもしれないが、実はアメリカ人ってこーゆー人が多い(少なくとも私のイメージでは)。
なんと言ったらいいかわからないけど、たとえば、日本よりも気さくにボランティアに参加する。
なぜなんだろう……日本とは、コミュニティに対する意識が違うような気がする、それが理由かもしれない。
この本の舞台は田舎町なので、そういうコミュニティの連帯感は強そうだ。
以上、余談でした。
とにかく、サクサク読めて、面白い。
読み終わると、続きが読みたくなる(シリーズだから)。
通勤のお供にはもってこいだ。
▼この本はこちら。3時間半。
あつあつ卵の不吉な火曜日 (卵料理のカフェ1) (ランダムハウス講談社文庫)
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