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2010年2月18日 (木)

映画:「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」

スウェーデン映画。
原作は、スティーグ・ラーソンという元ジャーナリストのミステリ小説三部作だそうだ。
この映画は第一部にあたるが、これだけ独立して見ても問題ない。
(むしろ後続の第二部・第三部は、第一部を見ないとわからない部分があるだろうことを考えると、第一部の独立性は高いと思う)

今日は大学時代の友人で集まるので、まぁ見に行ってみようかということに。
他に「Dr.パルナサスの鏡」も候補だったが既に見ちゃった友人がいたのでパス、「インビクタス」は1800円かかるのでパス、1300円で見られるこれになったのだった。

解説 世界中で大ベストセラーとなった、スティーグ・ラーソン原作の傑作ミステリー3部作を映画化した話題作。スウェーデンのとある孤島を舞台に、40年前の少女失踪(しっそう)事件に絡む謎解きがスリリングに展開する。鼻ピアスと全身タトゥー姿のヒロインに抜てきされたのは、新人のノオミ・ラパス。『歓びを歌にのせて』のベテラン、ミカエル・ニクヴィストが共演し、物語にリアリティーを与えている。カリスマ的で破天荒なヒロインの活躍に拍手喝采(かっさい)!

いやー、盛りだくさんだった。
これでもか、これでもかと盛り込まれていて、見終わったときには全員、「もうお腹いっぱい」(笑)。
「もうしばらく映画は観ないでいいや」と思ってしまうぐらい、内容が詰め込まれていた。
しかも、ハードだった。
(ちょっぴり「ここまでやるか?」と思ってしまった部分もあるくらい……)

まぁなんといっても、全身タトゥーのパンクなねーちゃんこと、ぶっ飛びヒロイン「リスベット」が見ていて楽しい。
彼女の過去は全部は明らかにならないけど、それもまたよし。
女を憎む男たちを撃退していくさまは痛快だ(その前に非常に強く不安感をあおられるだけに)。

あと、私が面白いと思ったのは、主人公ことジャーナリストのミカエルが、写真を元に40年前の事件の日を再構築していくやり方だ。
これは上手かった。
あんまり喋っちゃうと映画がつまらなくなるのでこれ以上書かないが、地道に積み上げていく「記者らしい」調査で、一つ、また一つと、事実に肉薄していくところがすばらしい。
なるほど、元ジャーナリストが書いただけはあると感心させられた。

映画は面白かったんだけど、あまりにハードで、続編を見ようと思えないのが難点かも(笑)。
(続編はすでにできてるみたいだった。最後に予告を流してたし。三部作だから、あと二本?)
映画は疲れちゃうから遠慮して、そのうちに、原作の本を読んでみようかな。
いい翻訳本が出てるといいけど。

なお、原題は『女を憎む男たち』というらしい。私は納得。
邦題があまりにかけ離れているのはどうかと思うなぁ(笑)。

余談。
映画のあと、残り二人と合流して、飲み食いしながら旧友とお喋りしあって過ごした。
いつ会ってもみんなあんまり変わらない(いい意味で)。
楽しくて、楽しくて、時間があっという間に過ぎてしまった。
次はたぶん夏。

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