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2010年1月15日 (金)

読書:『ぼくと1ルピーの神様』

書名: ぼくと1ルピーの神様
著者: ヴィカス スワラップ (著), 子安 亜弥 (翻訳)
価格: ¥ 840
頁数: 461ページ
出版社: ランダムハウス講談社 (ランダムハウス講談社文庫)
ISBN: 978-4270102770
発売日: 2009/2/20

先週の金曜に読み終わっていたのだが、他に日記が目白押しだったので、こちらで。

あらすじ クイズ番組でみごと全問正解し、史上最高額の賞金を勝ちとった少年ラム。警察は、孤児で教養のない少年が難題に答えられるはずがないと、不正の容疑で逮捕する。しかし奇蹟には理由があった――殺人、強奪、幼児虐待・・・・インドの貧しい生活のなかで、少年が死と隣りあわせで目にしてきたもの。それは、偶然にもクイズの答えであり、他に選びようのなかった、たった一つの人生の答えだった。話題の映画『スラムドッグ$ミリオネア』原作、待望の文庫化!

映画『スラムドッグ$ミリオネア』の原作。
原作というより、原案というのが正しいかな。
結構ちょこまかと…いや、話の骨格から既に違っている。
これを元に再構成したあの映画の脚本家はなかなか凄腕だ。

こちらの原作自身も面白い。
主人公ラムのたどってきた人生の話を読んでいくのも面白かったが、最後に「あっ、そういうことだったのか!」と唸らされる(それも三度も)ところがとても面白かった。
別にミステリじゃないけど、良質なミステリを読んで最後に「そうだったのか!」と、ヤラレタ感を味わう、あの感覚があって、この話は好きだ。

止めがほとんど全部現在形なのが気に入らないけど(笑)、それ以外は日本語も読みやすいし、何しろ話が魅力的なので、オススメである。
映画を観て、どれだけ違うか、どこがどう活かされていたのかなど、比べるのも面白い(小説より先に映画を観たほうがいいかも)。
読んで損はない。

通勤にもいいけど、私は帰宅したあと、続きが気になって残り3分の2をそのまま読んでしまったので……乗り過ごしに注意したほうがいいかもしれない(笑)。

▼この本はこちら。5時間くらい?(わかりません…)

ぼくと1ルピーの神様 (ランダムハウス講談社文庫)

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