読書:『ゼロの焦点』
書名: ゼロの焦点
著者: 松本 清張 (著)
価格: ¥ 700
ページ数: 481ページ
出版社: 新潮社 (新潮文庫)
ISBN-13: 978-4101109169
発売日: 1971/02
読了は先週だが、こちらで。
あらすじ 前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。
↑上記あらすじは、ミステリとして読むにはあまりに不適切な(ネタバレな)一文が含まれていたので、それを削除してある。
どーしてこーゆー無神経な商品説明付けるかねぇ。
さておき。
なんだかどこかから回ってきたので、読んでみた。
実は松本清張って読んだことない。
さてどんなものかと読んでみたが。
日本語は読みやすいし、話もどんどん読み進んでしまうが、
ミステリとして読むならちょっと物足りない。
なんで●子が禎子のことをジロジロ見るかとか、なんでそこまでとか、動機やら理由付けやらが不十分な感じ。
だいたい私が、前職について書かれたくだりで「あ、こいつがこーゆー理由で犯人だ」と目星を付けたら「そのまんま」だったってことは、ほとんどのミステリファンは最初の3分の1で犯人がわかっちゃうに違いない。
まぁどうやって殺したか、なんかについてはそのあとまで引っ張れる力があるけど。
「ミステリじゃなくて社会派小説として読むものだ」と言われそうだけど、むー。
この程度で社会派って言われても、むー……。
確かに、よくあるカネを巡っての殺人とは違うけど……
あんまり面白いとは思えなかった(ファンの方、ごめんなさい)。
日本の小説らしく、ユーモアも笑いもどこにもないし。
『点と線』とか、他の作品の方が面白いのかも。
日本語は読みやすいので、またご縁があったら他のやつを読むかもしれない。
▼この本はこちら。3~4時間?
ゼロの焦点 (新潮文庫)
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