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2009年10月10日 (土)

読書:『かなしき女王』

書名: かなしき女王―ケルト幻想作品集
著者: フィオナ マクラウド (著)/松村 みね子 (翻訳)
ページ数: 317ページ
出版社: 筑摩書房 (ちくま文庫)
ISBN-13: 978-4480421265
発売日: 2005/11

あらすじ 「かなしき女王」とは、ケルト神話の女戦士スカァアのこと。スカイ島の名の由来となったとされる、この美しく猛々しい女王と英雄クウフリンの恋と戦いの物語こそ、スコティッシュ・ケルトを代表する物語である。輪廻転生を信じる土着信仰ドルイドと古代キリスト教が入り交じった幻想的な短篇12篇に、新たに戯曲「ウスナの家」を収録。いずれも松村みね子の名訳による。

二週間くらい前にほとんど読み終わっていたのだが、最後の戯曲だけ読んでいなかった。
ナイトキャップに読んで、無事読了。
しかし、適しているとゆーかなんとゆーか、読んでて眠かった(笑)。

スカァアが登場するのは2編。最初と最後(戯曲除く)だ。
去りしクウフリンに対する情愛の炎を暗い心で抑える女王は、海賊を髪で木につるしたり、琴弾きを殺したり、でもそれで何かが昇華されるわけもなく、ただ暗い炎を燃やし続けるような……主人公は短編ごとに代わるが、そんな話が多い。
これがケルトの謎だとウィリアム・シャープ(本名、フィオナ・マクラウドは筆名)が言えば、確かに謎だと頷かざるを得ない。
謎だ。
とりとめもなく音色ばかりが響いて、一つの曲にまとまらぬような印象。
ただわかるのは、悲劇ばかり、ということ。

まぁ、ケルト好きにはこたえられないかも。

▼この本はこちら。韻文的なので、ページ数の割りに読むのに時間がかかるかも。

かなしき女王―ケルト幻想作品集 (ちくま文庫)

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