コンサート:BCJ第86回定期演奏会
■演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
■独唱:ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)、ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)、ゲルト・テュルク(テノール)、ペーター・コーイ(バス)
■日時:2009年10月6日(火)19:00~
■会場:東京オペラシティコンサートホール(タケミツメモリアル)
■曲目:
J.S.バッハ 天にまします我らの父よ
G.ベーム コラール・パルティータ「大いによろこべ、おお我が魂よ」(全12曲)より 1, 3, 4, 6, 8, 9, 11 変奏
J.S.バッハ カンタータ第45番《人よ、汝にはすでに告げられている、良きこととは何かと》 BWV45
J.S.バッハ カンタータ第17番《感謝の捧げ物をなす者、これこそ私を讃える者》 BWV17
J.S.バッハ カンタータ第102番《主よ、あなたの目は信仰を顧みられる》 BWV102
J.S.バッハ カンタータ第19番《戦闘が起こった》 BWV19
今日はイマイチだった。
イマイチな感想しか書かないので、ファンの方は読まないほうがいいかも。
何がイマイチって、オープニングのオルガン独奏。
なんか印象として演奏が「いい加減」なんだよなー。
以前からこの人の演奏は(私的には)雑でリズム感がないと思っていたけど、今日は最悪だった。
いつもだったらまだ「気持ちいい部分」を待って、部分的にでも「美しい」と思えるようになるのだが、それがまるでダメ。
言うなれば、こっちのキモチを全然オルガンの音に乗せられない。
何度か、音も間違えてるし(こっちにはわからないとでも思ってるのだろーか?)。
他の聴衆の皆さんは盛大に拍手なさっていたから、私だけ感覚がおかしいのか(私は一拍も打ちませんでした)、それとも皆さんがお人がよろしいのか。
とにかく、今回は私にとっては「金返せ」のスタートだった。
カンタータの方も、オケがちょっとバラバラな印象で、いつもほど安心して楽しめなかった。
なんつーか、5年くらい昔に戻った感じ?(笑)
合唱と歌のソリストはいいんだけどなー。
ソリストといえば、レベルが高い高いと書き続けてきたオーボエ君が今日はイマイチだった。
うーむ。
全然安心して聞いていられない。
なぜだー。
おそらく非常に美しい曲だったのではないかと思うが、全然「美しい」という印象にならなかった……。
ヴァイオリンソロもイマイチ……。
これはまぁ、今回使ったヴァイオリンの「音色」が好きじゃなかったので、もうどうしようもない。
どれだけ弾きこなすのが難しいかは、素人には想像がつかないが、聞いてて「美しい」と思えない以上は感想も「美しくなかった」と書くしかない。
とにかく今回は、歌以外に「美しい」と思えるところが非常に少なかった。
(それって本当に5, 6年前と同レベルの状況じゃ……)
個人的には、「美しい」「楽しい」などと思える瞬間に出会うためにお金を払っているので、不満がぷすぷす……(それでこんなところでブツブツ書いてるわけだ)。
しかし、合唱はよかったし(なぜテノールだけ4人だったのかな?)、独唱ももちろんよかったし、トランペットがまたとてもよかった。
あんな音が出せるのかー。
基本的に木管の音のほうが好きなんだけど、今回あの音を聞いてトランペットもいいなと思った。
とゆーわけで、トランペットの活躍する4曲目はなかなか面白かった。
曲名どおり、戦いのラッパが鳴り響いて、第一楽章は全員ノンストップで全力疾走しているような、力に溢れた演奏だったし、こちらもつい引き込まれる勢いがあった。
これは素直に拍手できて、よかったよかった。
次回、2月の公演に期待。
でもゲルト・テュルクが出なくなっちゃったー(シクシク)。ちょっとショック。
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