舞台:現代劇「桜姫」(シアターコクーン、東京・渋谷)その2
2度目。
座席の位置が正面に移動したこともあって、ちょっとはわかりやすかった(まぁ一度観てるし)。
でもやっぱりわかんないや(笑)。
そういやあらすじ書いてなかった。
あらすじは……どう書けばいいかな……。
中米か南米かどこかの国。
南の田舎町ソーピルの貴族の娘マリアは、父親を失い、北の街ベルナードへ嫁ぐことになったが、生来左手が開かないゆえ、お相手が気の毒だからと断ろうとする。その開かずの左手は、聖者セルゲイの祈りによって開かれ、その中にはかつてセルゲイが心中をはかって死なせてしまった恋人ジョゼ(男)と分け合った青い石が握られていた。マリアをジョゼの生まれ変わりと考えたセルゲイは、北の街ベルナードへ向かうマリア一行に付いていく。婚約者イルモの家にはゴンザレス・ベルという革命家気取りの悪党が寄生していたが、実は彼は一年前にマリアの処女を奪った男であり、マリアは彼に二人の子どもを見せて結婚してほしいと頼む。ゴンザレスは逃走、裏切られたイルモは怒り、マリアと、勘違いによってその密通相手にされてしまったセルゲイを崖下の貧民屈に追放する。セルゲイはマリア(ジョゼ)に「今度こそ一緒に死のう」としつこく詰め寄って………あとは観てください(笑)。
笹野高史と大竹しのぶが、狂言回しというか、ストーリーを進行させる裏方みたいな演技を場面場面で差し挟むのだが、このとき彼らは何であるのか?
これがさっぱりわからない。
どうも「役者・笹野高史と女優・大竹しのぶ」という素の存在でもないようなのだ。
頭が悪いせいか、脚本家ないし演出家の意図がよくわからず、「なんでこんなの付けるのかな」と前回に引き続き悩んでしまった。
それはさておき、全体としては面白かった。
特に古田新太と大竹しのぶの掛け合いは、可笑しくって可笑しくって笑い通しだった。
一箇所、「これはアドリブか?」と前回思った箇所が、実はアドリブでもなんでもない(今回も同じだった)と知って、「役者ってすごいなぁ」と思わされたりもした(いや、絶対騙されるって)。
しかしこれ、原作をきちんと読んでくるべきだったな。
そしたらもっと楽しめたかも。
あらすじは知っているけど、細かいことはよく知らないんだよな~。
ともあれ、7月の歌舞伎版「桜姫」が今から楽しみ。
歌舞伎のほうではもっと原作に近い、ストレートなハナシを見られますように。
▼現代劇「桜姫」のサイトはこちら
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_09_sakura_gendai.html
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