読書:『レイモンドと3人の妻』★ステファニー=ボンド
■著者:ステファニー=ボンド・著/小林理子・訳
■出版社:文藝春秋(文春文庫)
■発行年月: 2002年12月
■本体価格:781 円
<あらすじ>
夫が交通事故にあったという知らせに病院へ駆けつけると、そこにはさらに2人の「妻」がいた! 渦中の夫は突然死。それぞれ複雑な思いを抱えながら葬儀をすませたところ、刑事が現われて「他殺です」。淑女・聖女・娼婦になぞらえられる3人の妻たちが、反目し合いながらもやがて支え合っていくさまが愉快なハーレクイン風ミステリ。
まあ、面白いです。笑えます。
前半1/2~2/3くらいは退屈することもありますが(私個人的には真ん中あたりがゴーモンだった、いつまでもグジグジしてて)、その辺は斜めに読んで飛ばしましょう。
ラスト1/3が面白い。
スピーディな展開で、最後にドッと読ませてくれます。
著者はどうももとがハーレクインロマンス畑のひとらしくて、3人の妻のうち1人にラブロマンスをからめ、何回か挿入しますが、それがなかなか上手いです。なかなかっちゅーか、「さすが」って感じ。
でもハーレクインほど露骨じゃなく、ちゃんと一般小説の枠内に収まってます(なんだそりゃ)。
そのへんが上手いよね。さすがプロ。
あ~、ただあの~、ミステリらしいミステリを読みたい方には今いちかも~。
謎解きは全然面白くないです(笑)。
殺人事件は単なる添え物だと思ってください。どちらかと言えばラブコメディ。
好感の持てる一品。読後はサッパリ。
女性にオススメ。
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