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2002年10月20日 (日)

読書:『パークライフ』

芥川賞受賞作。
これ読んだの、すっかり忘れてたわ。
しかも作者名を忘れてる。む~。

前作に引続き、小粒でした(だもんで、石原と宮本が選者評で斬るわ斬るわ(笑))。

「公園」という、だれもが共有しながら、そのだれもがたがいに無関係な空間を軸として展開される。
主人公の男は、居場所がない(そうとしか読めん!)。
それで公園で過ごす時間を自分の時間としている。
彼は他人と距離を保ち、「自分の考えていることが他人に見えていたらどうしよう」と悩む反面、自分をわかってほしいとひたすら意識の奥底で願っているような、ごくごく一般的な現代人だ。
それがある日、ある女性に出会う。
「スタバ女」と呼ばれる彼女は、出会いしなから彼の仲間になり(これがまたいきなり馴れ馴れしくて私の好みじゃない)、彼が自分を見つめるきっかけとなるが……

現代人の孤独って、こんなもん?
結局、主人公は「スタバ女」(いつもスターバックスコーヒーの紙コップを持っているのでこう呼ばれる)に、自分の代理行為を求めているだけ。
代理、代理、代理……
自分の部屋は上京中の母親にのっとられ、自分は知り合いのマンションの様子を見がてらそっちに入り浸り。
自分の場所は自分で作らなきゃできないよ。
だれも作ってくれたりしないんだよ。
代理で何かしてくれる人を見ていても、結局自分の中には何も生まれてこないんだよぉおおお。

という話でした。私的には(笑)。
かなり偏見が混じっているので、ご注意。
まぁ、「その年代」の人間には、ノスタルジィを感じられる部分がなくもないです。


▼この本はこちら。

パーク・ライフ (文春文庫)

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