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2002年7月の記事

2002年7月31日 (水)

レイアウトの基礎

夕方から2時間半、会社のお金で(わ~い)レイアウト講座に出てみた。
私は編集グループにいるけれど(しかもこの程度の技量でマネージャーなんてやってるけど(汗))、
実は編集について専門学校なんかで学んできたわけじゃない。
だから今回の講座は非常に面白くてタメになった。

講師の先生がなかなか、科学的な数値なんかを出してきて、たとえば「だから雑誌は1行あたり15字~25字がいいんだ」というような提言をなさる、裏付けのあるデザイン論を展開してくれるので、説得力があった。
そっか。そうだよね。新聞だって、字が大きければ見やすいってわけじゃないんだ。
行あたりの字数が少なすぎれば、逆に読んでて疲れちゃうんだ。納得。

ただ、私のように学校で学習していない人間にはよかったが、一緒に行った同僚には、モロに「復習した~」となったようだ(笑)。
本当はもうちょっと「DTP時代に、編集ではどういうところを気をつければいいか」みたいな「DTP」がらみの話を聞きたかったんだけど。

まぁ……DTPはやっぱり……どの工程にとっても「ガン」のようですな(笑)。
あいつらのせいでどの現場でも「プロ」が育たなくなっちゃったわけで、「チェック機構がうまく働かず自分の仕事は増える」というのは、編集だけでなくデザインの担当者も頭を悩ませる問題のようだった。

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2002年7月30日 (火)

光化学スモッグ警報

陽気がよくなると発令頻度が増える、光化学スモッグ警報。
ここでもときどき放送される。
その放送がヒドイ

「こちらは・・・・・・・・・・○○区役所です・・・・・・・・・・」

……切れてるんだけど。重病人か?(笑)

「ただいま・・・・・・・・・・光化学スモッグ警報が・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・発令されました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 危険ですので・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外出はしないでください」

って、それだけ言うのに5分もかけるなーーーーーっっ!!
ゆっくり言えばいいってもんじゃないんだーーーっっ!!
真面目に、聞いてる途中で寝ちゃいそうだ。
(洒落でも法螺話でもなく、台詞と台詞の間が30秒くらい開く)

「発令されました」って耳にしたときにはすでに「何が発令されたのかわからない」(笑)。
間が空きすぎ、言葉を切りすぎなんだって。
その喋り方がわかりやすいかどうか、普通に考えなさいよ、ふつーに。
放送がかかるたびに馬鹿馬鹿しくて笑ってしまう。
これじゃ「警報」の意味がないわ。

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2002年7月29日 (月)

枝豆

母親がビールのつまみにと、近くのスーパーで枝豆を買ったらしい。
家に帰ったら「枝豆とアボガドがあります」と紙に書いてあった。
アボガドは美味しかった。
問題は枝豆。メモにも「美味しくない」と断ってあったが……

まずぅ~~~~~~いっ!!
こんな美味しくない枝豆は初めて食べたぞ!!

どう美味しくないかというと、「味がない」んである。
飲み屋で出てくる枝豆よりヒドイ。
飲み屋で出てくる枝豆は「水っぽくて味が限りなく薄い」けど、「味がない」ところまではいってなかったよーな……いや、似たりよったりかな…?
「別に味がないだけならいいじゃない、味が悪いわけじゃないんだから」と思う?
それがそうじゃないのだ、味がないのはこれまた凶暴なことなのだ。
ホント、もさもさで、食べてて辛かった…。

とにかく、いつも食べている美味しい枝豆とは差がありすぎて、とても同じ「枝豆」と思えない。
(いつもは生協の枝豆だもん、ものすごく美味しいんだもん)
世間一般ではこれが「枝豆」として通っているのか?
皆、こんなに不味い「枝豆」を食べているのか?
そうだとしたら、不幸だ……「枝豆」って、あんなに美味しいものなのに……
と、つい、他人の心配までせずにはいられないほどショックな不味さであった。

皆さん、見た目は悪くとも、美味しい野菜を食べましょう。

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2002年7月28日 (日)

ミネストローネ

今日はミネストローネを作ろう、と、思って冷凍庫を見たが、牛・豚肉の類が切れていた。
ひき肉はあるけど、肉団子にするのがめんどくさいなぁ……

パンも買いたいし、息抜きで新宿伊勢丹に出かけることに。
せっかくだから、まずは催し物場でやっている「大沖縄展」を見た。
沖縄の物産がいっぱい。ブルーシールのアイスクリーム屋まで出張ってきている。
黒糖入り蒸しパンと、黒糖一袋と、髪留めを買ってしまった。
髪留めは琉球黒檀で出来ている。白と黒のツートンカラーで、つやが美しい。使っているうちにもっとつやが出るだろう。黒檀って本当にきれい。

地下に下りて、肝心の食材を買う。
ベーコン100g300円…高いかも。まぁ美味しそうだからいいや。200g包んでもらった。
そのあと、エディアールへパン・ド・ミを買いにいく。
うちの親が大好きなんだよね、このパン。
18時30分ごろ焼き上がりのパン・ド・ミを手に入れて、買い物は終わった。

お家に帰って、キャベツ、にんじん、たまねぎ、ピーマンなどを小さめに刻み、にんにくとベーコンをいためたところに放り込んでごろごろ油を回す。
水を入れて煮立ててからブイヨン入れて、湯剥きしてざくざく切っておいたトマトを鍋に追加。
ありゃ?
4人分のはずだったが……気がついたら鍋一杯に。
………ま、何とかなるさ。
30分ほど煮て、塩コショウで味付け、あと10分ほど煮込んで調理終了。
スープって簡単でいいわ~。まず失敗しないし。

そして暑い中、熱いスープをふうふうと食べたのだった。それはそれでまたイイものだ。
しかし……鍋にまるまる残っているなぁ。何とかなるかなぁ。

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2002年7月27日 (土)

すだれ

すだれを出した。
いよいよ暑くなってきたので。

私の部屋は2階にあり、南に面している。
冬はぽかぽか暖かいが(でも木造だから隙間風びゅーびゅー)、夏になるとお日様ちかちかでそれはもう暑い。
もちろん、クーラーなんかない。
まぁ、日中は会社だからね~、クーラーつけても…それに隙間だらけだから冷えない気が……。

とにかく暑いのである。
関西ほどではなくても、最盛期にはちょっと動くだけで汗がぶわーっ。やってられない。
そこで、おばあちゃんの入れ知恵で、最近はすだれをかけるようになった。
南側のベランダには物干しがついており、そこにすだれを2枚ずつ挟むようにして、二組かけている。
「すだれなんて役に立つの?」と思うでしょう、立つんだこれが。
前時代的だからって馬鹿にしちゃいけない。
すだれをかけただけで室内への日射量が激減!
かなり過ごしやすくなります。

でもやっぱり暑いので、夜もほとんど1階へ避難している。
意味がない?(笑)

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2002年7月26日 (金)

真夏の夜のフラメンコ★日比谷野音

思い立って、会社帰りに行ってみた。
小笠原庸子舞踊団の、フラメンコの舞台である。
会場は日比谷野外音楽堂。この日はやや涼しい感じで過ごしやすかった。野外は風が通って気持ちいい。
キモチはよかったが、蚊が多かった(笑)。

もちろん、チケットなんて買ってないので、当日券売り場へ。
うまいことA席にあたるところが余っていたので5000円で買って入った。立ち見は1500円だけど、2時間立つのもねぇ…?
この公演にはアサヒビールの発泡酒が1缶つくので、それをもらって自分の席についた。
左端だけど、舞台はだいたい全体が見えるし、それほど遠くもなくていい席だった(<こーゆーのを「極楽トンボ」と言う)。

群舞ありソロあり、歌ありギターあり、次から次へと繰り広げられる舞台は華やか。
何しろ本場スペインからギターレやらカンタオーレスやらを引っ張ってきており、ほとんどの演目において本物の生演奏がバックという贅沢さ。生はいいねぇ。

しかしなんといってもゲストのバイラオール(踊り男)のソロでしょう。
バイラオーラ(踊り女)は手や衣裳を見てしまうので(つい)わからなかったりするんだけど、バイラオールは見ていると上体が全然動かないことがよくわかる。すごい。あんなに細かく激しく足を打ち鳴らしてるのに。
女性のように綺麗ではないが、見ていて面白いんだよね、なぜか。

実は今回の公演ではルイス=オルテガという有名なバイラオールを招待していた。
ところが彼は練習中の怪我で、急遽来られなくなってしまった。
困った小笠原庸子が数日前に電話をかけて頼んだところ、二つ返事で引き受けて、初日に間に合うよう来日してくれたのがホアン=オガジャだった、という話。
これも凄い話だ。だって、3日前に話を受けて、飛行機の飛び乗って初日にやってきていきなり舞台…ソロはまだしも、一応小笠原庸子とのデュエットもあるのに……プロってすごい。

さて、いろいろな演目があったけれど(途中で「皆で踊ろうセビジャーナス!」なんていうのもあった)、やはりフィナーレは華やかで見ていて楽しい。
そして、フィナーレも何もかも終わったあとの、ちょっとした即興が一番楽しい(笑)。
本来、「お披露目するもの」じゃなくて「その場で自然に踊りだすもの」だよね、フラメンコも。
久しぶりにパフォーマンスアートを楽しんだ夜だった。

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2002年7月25日 (木)

エッセンシャル★ビリー=ジョエル

■CD:The Essential
■演奏:Billy Joel
■発行:COLUMBIA(C2K 86005)

Amazon.co.jpでCD30%オフだったときについ買ってしまった。
輸入盤である。
いくらだったか忘れてしまったが、二枚組で結構お得な買い物だった。
全部で36曲入っている。

ポップでキャッチィなようでいながらそうであるに留まらず、一本芯の通った歌ばかり。
彼が目指すのはやはりロックなのだ。
耳に優しい旋律が多い所為で誤解されやすいが。
歌詞カードがないのは残念(アルバムを個別に買えって?)

2枚目、レイ=チャールズとのデュエットが入っていてイイ。
あとは、I Go To Extremesが特にお気に入り。聞いてて元気が出る。
彼の眼目は主旋律だけじゃない。
ちょっとした挿入や間奏のメロディにもぐっとくるものがたくさんある。

聞けば聞くほどこのひとも才能のひと。
今はどうしているんでしょうか?

▼このCDはこちら。

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2002年7月24日 (水)

セロテープ

付箋の話が出たので(7/22)、ついでにセロテープも。
(要は書くネタがない……)

セロテープは付箋よりもデザインが画一的で、テープ幅は数種類あるが、これこそ「どれを買っても同じ」と思うだろう。
が、違うのだ。
これまた粘着力でものすご~い差が出るんである。

うちの会社のセロテープは、どこから仕入れているのか知らないが、昔からダメダメである。
つまり、付きが悪い!
貼ってもセロテープの両側面が微妙に反っちゃったりなんかして、「付いたのか? 本当に付いたんだろうな?」と不安になることも多い。
メリットもある。一度貼ってしまったものもきれいに剥がせるとゆー…(本当にメリットなのか?)。

とにかく、こういう文具って意外とその性能が価格と比例しているものなのだ。
お家で使っている分にはわからないかもしれないが、「高い!」と思うものは案外それに見合った性能だったりするわけだ(もちろん単に「ボッてる」ものもあるが)。

で、セロテープの類で「どうしてもしっかり貼り付けたい」ときはどうするか?
メンディングテープを使うんである!(笑)
なんだかな~……。バカみたい。

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2002年7月23日 (火)

プログラム

先日19日のBCJ定期公演会のプログラムが届いた。

この間の公演には結構ギリギリに駆け込んだので、最初にプログラムを引き換える暇がなかった。
それで休憩時間になってから引き換えに行ったら「売り切れです」だって!
もぉ~、毎回プログラムで歌詞を見るのを楽しみにしてるのにぃ~。
あとから郵送するという。
ないものはないのだから仕方ない。
プログラム抜きで合唱を聞いた。

で、やってきたので早速開いて、歌詞をチェックした。
わ~………
少ない(笑)。
いつものバッハ・カンタータなんかに比べて格段に……字が少ない。紙面真っ白(笑)。
この量なら私でも暗記できそう、ってぐらい少ない。
そうですね、ちょうど「アヴェ・マリア」なんかと同じくらいの歌詞の量と思ってもらえば。
まぁ……プログラム付きで聴いてても、あまり変わりがなかったかも(笑)。
よかった(何が?)。

そしてなぜか歌詞以外の部分も結構白い(笑)。
いつもバッハの作品のときは字だらけになるくせに~。
ヘンデル、差別されてる?
でもまた演奏してほしいな。

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2002年7月22日 (月)

付箋

最近ではポストイット。
昔は薄い和紙を糊で軽く貼り付けていたらしい。
現代特有のものではないと知って驚いたものだが、今日はそれとは違う話。

色と大きさぐらいしか違いのないように見えるポストイットだが、実は商品ごとに糊の強弱が違う。
会社で仕入れてくれるのは、オフィス・デポとかアスクルなんかのオリジナルラベルのやつが多い。
なぜかというと安いから。
しかし「安かろう悪かろう」という言葉が如実に示すが如く、粘着力が弱い。
本当に「安かろう悪かろう」なんだもんな~、よくぞ言ったものだ。

じゃあ高かったら必ずよくつくのかというと、これがまた不明で。
ディズニーなんかのキャラクターものでは、「なんでこんなそっくり返っちゃうの?」みたいな商品もあって、高ければOKとも一概には言えない。
結局、一番いいのは、よくある文房具メーカー製で、デザインも奇抜じゃなくて、バカ安い値段はつけていないやつらしい。
つまりは「オーソドックス万歳」というわけで(笑)。

ああ~、会社のポストイット、もう一段階レベルの高いやつにしてくれないかな~。
不安なときはセロテープを併用したりして、なんだか本末転倒(笑)。

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2002年7月21日 (日)

映画:「ヴィドック」

ビデオを借りて見た。
フランスの映画だ。
ひと昔前は、「フランス映画」ってゆーと、格調高い麗しい映画ってゆーか、「人生ってナニ?」みたいな重厚な映画をイメージしたものだ。
まぁ、本当は以前から「赤ちゃんに乾杯!」(「スリーメン&ベビー」の原作)みたいな楽しい映画も作ってたのかもしれないんだけど、何しろ「アンチ・ハリウッド」みたく娯楽色のない作品の方が目立っていたので、「フランス映画」(ないし「ヨーロッパ映画」)と言えば皆、難解で静謐で美的な作品と思ったわけだ。

でも最近は違う。
最近はアクション系やら、もっと娯楽色の強いものがどんどんのしてきている。
同じアクションでもアメリカ式と違っていて面白い。
正確に言えばこの「ヴィドック」はアクションではないが、娯楽色の強い部類に入ることは確かだ。

ヴィドックは、19世紀の探偵。
雷を利用した殺人事件の調査を任され、その背後に鏡面のマスクをつけた男(?)の存在を知る。
徐々に包囲を狭めて追い詰めていくが……

なんと、主人公のヴィドックが死ぬ場面から始まっちゃう。
「どーすんだ、このあと…」と思っていると、まぁ、うまいこと回顧でつなげていって、最後にちゃんと時制が現在に戻る。なかなか見事。
映像がまたすごい。わけわからないのに、美麗だったりして。どうわけわからないのかは、ご自分でご覧下さいね。
まぁ、フランス映画はどれもそうだが、映像にはひとつテーマがあって(この映画は「ゴシック」かな)、それにのっとって全部作られている。それがまたものすごいこだわりようなのだ。

しかし、なんといっても、ヴィドック役のジェラール=ドパルデューでしょう!
しぶい!! かっこいい!! どこにでもいそうな中年親父のくせに!!(笑)
このひと、大好きなんだ。たぶん、今いる男優の中で一番好き。
他の役者さんもうまいですよ、もちろん。
まぁ……なんつーか……無駄も多いし(誉め言葉だ)、アメリカでは絶対に作れない映画だな、こりゃ(笑)。

▼この作品(DVD)はこちら
ヴィドック [DVD]

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2002年7月20日 (土)

映画:「千と千尋の神隠し」DVD

買ってしまった。
しかも予約で。

なんかわけのわからない「予約特典」がついてきた。
「ハクのおにぎりフィギュア」っていうの。糸井重里、あんたはヘン。
これを「ゴミを増やしている」と取るか、「遊びのゆとりがある」と取るかは各自にお任せ。

夕飯を食べた後に「ちょっとかけてみよう」とiMacで再生。
うちのは首振りiMacだから、液晶画面を食卓に向かせてみた♪

で、結局そのまま2時間、両親と3人で最後まで見てしまった(笑)。
両親は翌日成田から飛行機でお出かけというのに、すっかり荷造りの邪魔をしてしまった(笑)。

これは実に面白いし、荒唐無稽だし、ノスタルジックだし、最近のハリウッドのように空っぽじゃないし、何しろ絵が美しいし、老若男女を問わずだれにでも奨められる、近年まれに見る優良作品だ。
「もののけ姫」は見てていろいろ辛かったけど、これは大丈夫。

ここには絶対悪がいない。
当然だよね、多神教の世界では絶対善がないんだから、対立する絶対悪もいない。
だから「悪者はいない」のに、それでもストーリーがきちんとあって、「ものがたり」として成立しているところがまた凄い。

母は湯婆婆がマントにくるまって鳥になっちゃうところが好きだそうだ(笑)。確かにおかしい(笑)。
だいたいよくあんなバランスで飛べるなぁ(笑)。
私は、千尋がハクのおなかにいた黒い虫を潰しちゃったあとで、坊ネズミがススワタリたちの前でその真似をするところが好きかなぁ(笑)。

とにかく面白いし、何度でも見たくなる。最後にありがとうと言いたくなる映画。

▼この作品はこちら

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2002年7月19日 (金)

コンサート:第55回定期演奏会★バッハ・コレギウム・ジャパン 7月19日(金)

■会名:真夏のヘンデル ~新発見グロリアの煌めき~
■演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
■独唱:天羽明恵(『しもべらよ…』『グロリア』ソプラノ)、他BCJ合唱団員(『主はわが主に…』)
■日時:2002年7月19日(金)19:00~
■会場:東京オペラシティコンサートホール(タケミツメモリアル)
■曲目:オルガン協奏曲 ヘ長調 作品 4-4 HWC292
    詩編112編『しもべらよ、主をたたえよ』ニ長調 HWV237
    『グロリア』HWV deest
    詩編109編『主は、わが主に言いたまいぬ』HWV232

「さあ、今日はひさびさにバッハを聴くぞ~!」と思って乗り込んだら、ヘンデルだった(笑)。
ヘンデルも好きだからいいけど。

今回のソリストの天羽明恵は、出始めは「大丈夫か?」と心配したけれど、時間が経つにつれ声がのびやかに。
「一人で二声を出せるんじゃないか」という、わりと豊かな声の持ち主のよう。錯覚かもしれないが、ひとりで歌っているのに第二のパートが一緒に頭の中に響いてくるようなこともあった。
歌い方もひたむきで、久しぶりに若々しいソプラノを聴いたな、と思った。
もっと鍛えれば、もっと豊かな声に、もっと豊かな声量になるだろう。
あとは、ある音からある音へ移るその途中の音を、もっと正確に取ってもらえれば。
(他人事だと思って言いたい放題……)

楽器はいつもより少な目の編成。『グロリア』『主はわが主に…』なんて、弦と鍵盤しかいない。先の2曲はそれにオーボエを足しただけ。
ベートーヴェンのような豪華さはなく、音の重ね方がやや単調だが、それでもヘンデルの音楽は美しい。

でもな~。
この間の定演のレビューでも書いたけど、私、「ぶつっ」って切る終わり方って、あんまり好きじゃないんだ、今。
だから全部の節でそれをやるなって。
おかげで曲の終わりが近づくと哀しくなる。
「いつまでも聴いていたいのに」と思うからではなくて、「不満足な終わりの部分がやってくる」と予想してしまうから。
だってそれまでの饗宴はなかなかいいのに。弦も合唱も、至福とともに降るようにホールに響き渡っているというのに。それが「ぶつっ」。
どうして余韻を持たせてくれないの~。

バッハもヘンデルも好みだが、最近の鈴木雅明の解釈は好みじゃない。

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2002年7月18日 (木)

黄色いかわせみ

会社で、鳥のカレンダーをかけている。
おばさんがオーストラリアからお土産に買ってきてくれたものだ。
毎月、色とりどりの鳥たちが登場する(洒落じゃありません)。
7月はかわせみだった。
でも青くない、黄色いかわせみ。
「翡翠」と書いてかわせみと読ませたりするけれど、この子たちには当てはまらないみたい。

色が黄色いだけで、体つきとか見た目はやっぱりかわせみ。
もう無茶苦茶かわいい。7月でめくるのをやめようかと思うくらい。
どうしてかわせみってこんなにかわいいんだろう。
きっと二頭身だからね(笑)。

写真ではオスとメスが一羽ずつ、横に伸びた一本の細い枝にちょんちょんと留まっている。
オスのほうが胸の黄色い部分がやや多く、メスのほうがオスよりちょっとだけ体が大きい。
頭はほとんどまっ黄色。
翼と、つぶらな瞳が真っ黒でコントラストを成している。
胸はふくふくと柔らかそうで白い。
できれば現地へ行って実物にお目にかかりたいものだ。

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2002年7月17日 (水)

『重力の都』★中上健次

■書名:重力の都
■著者:中上健次
■出版社名:新潮社(新潮文庫)
■発行年月:1992年12月

現在、うちの父親がこの作家にはまっている。
それで、上京したときにおいていった短編集を読んでみた。
本来、この作家は短編集ではなく、『千年の愉楽』といった長編を読まなければ論ずべきではないのだろうが……

まず最初の2作。若いときの、つまり初期の作品らしいが、すっげー悪文(笑)。
2作目なんか、段落がナイ。カントみたい(いや、別にカント読んでませんが…)。
しかしパワーはあって、ぐいぐい読ませる。
じゃあ面白いかってーと、面白くナイ(大笑)。
それでも読ませるあたりが作家の作家たるゆえんで。

3作目以後はまともな文章に。その分、パワーはそがれてしまったが。
でもどれもこれも、この世に染まぬものとしての「神」の影が落ちている。
そしてなんとその異物どもの引く力の強いことか。

どの作品もエロである(でも紛れもない純文)。
いわゆるエロと称されてしまう赤裸々な作品なんかより、よっぽどエロ度が強そう。
そうでなければ「谷崎に捧げる」なんて書けないか。
エロスのエキスがたっぷりはいいが、それ以上に気持ち悪いこと限りなし(いちおー誉め言葉)。
その、なんていうんでしょうか、「存在に対する吐き気」とかそーゆー乾いた吐き気ではなくてですね、もっとじめじめして腐ったような即物的な吐き気ってゆーんですか?
それもエロスの描写ではなく、それを登場人物が回顧しているそのときの描写がもー耐えられないくらい気持ち悪い(だから誉め言葉だって)。
電車で読んでたときに、二度ほど、本当に吐き気がしてきてどうしようかと思った。
敏感な人は、乗り物の中で読むのはオススメしない(全編電車で読んだ私が言うべきではないかもしれんが)。

ああ、後味の悪さに「長編はマシかも」などと興味を抱かせるあたりも、作家の作家たるゆえんか……。

▼この本はこちら
重力の都 (新潮文庫)

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2002年7月16日 (火)

Password

パスワードの話じゃないよ~。ウィルスの話だよ~。

今朝、会社へ行ったら「ウィルスに注意!」って貼り紙がべたべたと貼ってある。
「なんだ、だれかやられたのか?」と思いながら読んだら、「Re: Your password」ってメールでやってくる新ウィルスの話だった。
おや。この「Re: Your password」って昨日、見たぞ。
お隣さんのメールボックスに届いていて、「これは怪しいからきっとウィルスだよね」と言って捨てたやつだ。
そっか~、新種だったのか~。よかった、捨ててもらって。

席についたら、上司が声を掛けてきて「昨日、おれ、やっちまったから、メールが届いてたら削除しておいて」。
犯人はあんたですか!! まさかうちが発信源になっちゃうとは!!
確かに届いてるよ、6通も(笑)。
それにしても……あれだけ「ウィルス、ウィルス」って全社的に注意を喚起していたのに、不注意だよ。
なんでまたご丁寧に実行ファイルのダブルクリックまでするかね??
彼のパソコンは、この日、ほとんど使い物になりませんでした。

まぁ、計算違いだったのは、この上司がOutlook Expressをいまだに使っていたこと。
うちの会社、ウィルス対策に全員にEudoraを入れさせたんですよ。
でもメールの移動が大変だから、彼はメーラーを変えてなかったみたいなんだね。もしくは起動メーラーはEudoraにしたけどOutlook Expressの方に過去のメールやアドレスの記録を残してあった。それでやられちゃったらしい。
確かに、アプリケーション間でのメールデータの移動は不具合が起きやすい。数が少なければ問題ないのだが、数が多く添付ファイルの容量が大きいほど困難になるらしい。
うちのグループにもひとり、うまく移動できなくてOutlook Expressを使い続けているひとがいたけれど、ちょうどいい機会なので全面的に変えてもらった。

みんな、Outlook Expressを使うのはやめろ!(笑) EudoraでもBecky!でも何でもいいから乗り換えるんだ!
それだけでウィルス禍が半分くらい減りそうな気がするぞ。
あとは甘い言葉に乗るな!(笑) どーして懲りないかね、人間って……。

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2002年7月15日 (月)

CDケース

2枚組みのCDを買うと、パッケージが何通りかに分かれる。
まずプラスチックケース二つ分の大きいケースになる場合。最近では減ってきたけど、まだある。
(パンドルフォの「無伴奏…」がこのケースだもんだから嵩張ってしょうがない…)

ほとんど1枚もののケースと厚みが変わらないものが増えている。
でもそれも二通りくらいに分かれる。
本のページをめくるようにして、右側を開いて2枚目の格納場所を開くもの。
これは1枚目のCDの裏側が、2枚目のCDの居場所になっている。
それから巻物を展開させるように、左側を開いて、ケース全体がちょうど3枚開きのようになるもの。
こちらだと1枚目のCDの裏側ではなく、開いた奥、つまりケース裏面の裏に2枚目のCDがいることが多い。

う~ん、言葉にするのは難しいなぁ……

私はブック式の方が好きである。
だって巻物式は2枚目を出し入れするときに、1枚目が落っこちそうで怖いんだもん。
でも一番いいのは紙ケースかな。少ない背幅で、何枚でも入るから。
案外少ないんだよね、紙のCDケース。プラスチックより高いんだろうか?

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2002年7月14日 (日)

ブレイム・イット・オン・ボサノヴァ★イーディ=ゴーメ

■CD:Blame It on the Bossa Nova
■演奏:Eydie Gorme
■発行:GL Music Co.(輸入盤)

いや~、高かった、このCDは。
レジに持ってって、「げっ。1枚なのに4000円!?」って、一度は買うのをやめようかと思ったくらい。なんとなくそのまま買ってしまったけれど。

「ボサノヴァのCDなのになんでジャズセクションで売ってるの」と、
ジャズにうとい私は不思議だったが、イーディはエラなんかと同世代のジャズシンガーらしい。
この盤はデジタル・リマスター盤。オリジナルの収録がいつだったかは、書いてないのでわからない(海外のブックレットって超不親切…見開きピラピラ1枚だからブックレットとも言えない)。

なんで買ってしまったかというと、CDショップで曲がかかっていて、「あとでもう一度聴きたいな」と思ったからだった。
今の日本ではすっかり失われてしまったようなストレートな歌声。
聴いていて懐かしい。
エラのような迫力はないけれど、代わりにだれでも入り込めるやさしさや、歌の技術やなんかに対する安心感もある。
曲も親しみやすいものばかり。
そうそう、一緒にセッションしている楽器演奏者やアレンジャーも、当時のジャズ界で名を知られたメンバーが多そう…?(何しろ何も説明がナイ)

しかし高かった!

▼曲目は以下の通り▼
1. One Note Samba
2. Melodie D’Amour
3. The Gift
4. The Sweetest Sounds
5. Dansero
6. Blame It On The Bossa Nova
7. Desafinado
8. The Message
9. Almost Like Being In Love
10. Moon River
11. The Coffee Song
12. I Remember You
13. Sweet Talk
14. Oba Oba

▼このCDはこちら。

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2002年7月13日 (土)

コンサート:大崎結真☆ピアノリサイタル~「ピアニスト100」53/100

■演奏:大崎結真
■日時:2002年7月13日(土)16:00~
■会場:彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
■曲目:モーツァルト  ピアノ・ソナタ第10番ハ短調 K.330
    グラナドス   「ゴイェスカス」より”愛と死”
    スクリャービン ピアノ・ソナタ第5番 op.53
    リスト     ピアノ・ソナタロ短調

うまい。
が。
彼女の演奏にことごとく欠け落ちているもの。それはリズム感である。

別に演奏者にリズム感がないわけではなくて(なかったら演奏できませんがな)、演奏にその表現がないということだ。
美しく弾いているんだけれど、聴いていて曲のリズムが全然つかめない。
その、テンポを遅くしたり速くしたりするのがめまぐるしいとか、そういう次元ではないらしい。
リズム感が、ない。

別にリズムの表現がなきゃならないわけでもないのだろうが、それが必要な曲を演奏すると、聴いている方はかなり所在無い。
今回のプログラムで言えば、2曲目のグラナドスがそうだ。
グラナドスの曲がすべてそうではないだろうが、今回の曲はクラシカルなピアノ曲である一方、スペインの民族的特徴が取り入れられている。場面も、瀕死のマホ(伊達男)と取りすがるマハ(粋な女)を描いた場面で、まさに情熱のスペイン。
そうしたスペイン的特色を効果的に表すには、どうしてもズンドコズンドコ、ダンダダンと、地の底から響いてくるような、スペイン(の下層)らしい地に付いたリズム感が必要なのだ。
それが全くない。
どんなに麗しくメロディに抑揚をつけても、このリズム感がないとまるで「らしくない」曲になってしまい、どんな曲として聞いていいのか全然わからなくなってしまう。
というわけで、胸に響く悲壮感もなく、非常に所在無く終わった。

これがスクリャービンやリストになると、リズム感なんて別にどうでもいい(とは言い過ぎだけど)、鍵盤を弾く音の組み合わせをその前後だけ聞いていても実に面白いので問題がない。
スクリャービンのソナタなんか、宗教的神秘主義的で形而上的雰囲気たっぷり。作曲者にとってリズムはきっと重要だったろうけど、演奏を聴く側は必要としない(笑)。

リストは良かった。
リストのソナタはかなり美しかった。
有名なメロディの部分など、何度も聴きたいと思わされた。
アンコールの一曲めもリストの小品で出来がよく、彼女はリスト弾きだなぁなどと確認してしまった。

いやまぁ、若いんだし、まだまだこれからいくらでも可能性はあるんだけど。
でも今の弾き方で、リズム感の重要なベートーヴェン、チャイコあたりを聞くと「わかんな~い」となりそうである。

中村紘子と、ここの芸術監督の諸井誠とは毎回聴きにくるようだ。お客には門下生も多いみたい。

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2002年7月12日 (金)

二度目の遭遇

新宿三丁目駅で電車を降りた。
改札まで短いエスカレータに乗って上る。
こんな距離を階段で上らないなんて、自分も落ちぶれておるなぁなどと自嘲しながらエスカレータを降りたとき、何かが目について振り返った。

エスカレータの金属板を吸い込むその吸い込み口に、銀色の丸い玉がいる。
エスカレータの段はどんどん吸い込まれていくのに、銀玉ばかりずっととり残されて、ころころころ…。

どうでもいいが、どうしてこんな変なところにパチンコ玉がいるのだ?(笑)
この間お会いしたのも電車まわりだったと思うのだけれど(2002年4月13日の日記参照)、なんだってこう妙な出会いばかりするのだろう。

よっぽど拾い上げて持ち帰ろうかと思ったが、4~5歩先に進んでしまっていたし、下から上ってくるお客さんが見えたので、そのままにして改札を出た。
縁があればまたどこかで会うだろう。

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2002年7月11日 (木)

追悼

佐倉の歴博館長の佐原真先生がお亡くなりになってしまった。
非常にいい考古学研究者だったのに。
話を聞く限り、人間としてもとてもいいひとのようだったのに。
ご病気らしいという噂は聞いていて、家族中で心配してはいたのだが…みんなあの先生のことは直接でも間接でも好きだったから。
いかにも残念でならない。

研究者としての業績もさりながら、非常に話の面白い先生だったそうだ。話を聞いている間中、笑い転げていられるような。
著書も、文章が読みやすく、かつ表現に優しそうな人柄がしのばれる。
「縄文を愛しているな~」というのがよく伝わってきて面白かったし(笑)。
何年前か、ひょんなことで母親が会話した折に、「本をお送りしますよ」と言われて本当に送られてきたことがあった。どれもちゃんと先生のサイン入り。「まめな面白いひとだなぁ」と母と話したような気がする。それも「形見の品々」になってしまった。

こうしてどんどん「最後の教養人」の世代が減っていくのであった。
淋しい限りである。

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2002年7月10日 (水)

寝た

ひさびさによく寝た。
昨晩、珍しく早めに帰って、21時ごろに、あまりの眠さに「ちょっとだけ寝る」と思って横になったんだが、気づいたら朝の5時だった……。
たまにはあるよね、そういうこと(汗)。
仕方ないので6時半に目覚ましをかけてもう一度寝た。シャワーを浴びて会社に行った。

やっぱり日々てきとーに寝なきゃだめだわ。

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2002年7月 9日 (火)

ストンピンオン・ダウン・ビート・アレー★東京スカパラダイスオーケストラ

■CD:Stompin’On DOWN BEAT ALLEY
■演奏:TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
■定価:\2,913.-
■発行:エイベックス(CTCR14215)

田島貴男、チバユウスケ、奥田民生とのコラボレート三部作を含む、スカパラの最新アルバム。
なぜか私は偶数番号の曲が好きだ(笑)。
(コラボレート三部作も全部偶数)

う~ん、感想?
そこそこカッコイイです。
でもやっぱり生で聞くのには敵わないし、舞台の途中で「カッコイイ~!!」と思ったときのような感動は再現できない。

そして不思議なことに、この中にすでに三部作が入っているのだから、それぞれのシングルを始末してもよいだろうと思っていたのに、実際にアルバムを聞いていると、アルバム中の三部作とシングルCD収録の曲とが違うような気がして(違いませんがな)、シングルCDを売り払うのが躊躇われるのであった。
なぜだか。
……………。

いやいや、三部作もだけれど、他もカッコイイ曲ばかりですよ。何度聞いても楽しいし。
でも「undercurrentとどっち聞く?」って言われたらundercurrentを取るし、「ピアソラとどっち聞く?」「アラニスとどっち聞く?」「タブラトゥーラとどっち聞く?」って言われたらそっちを取る気がする……。
このへんは嗜好の問題だね、きっと。

そうだ、お掃除のBGMにいいかも。ずんちゃんずんちゃん、捗りそう。

▼このCDはこちら

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2002年7月 8日 (月)

ヒューイット

今回のウィンブルドン男子シングルスのチャンピオンである。
この人の試合は結局2つしか見られなかったけれど、すごい精神力の持ち主。
コートマナーも抜群にいい。つまり、セルフコントロールが非常にしっかりしている。

昨日の決勝では……なんだっけ(汗)。相手の名前、忘れちゃった(汗)。
なんか覚えにくい名前だったので…。ナ……? 最後が「dian」だったのしか思い出せない……

とにかくその相手が、2セット目あたりで非常にノッてきて、「これはヒューイット、やばいかも」と思いながら見ていたんだけれども(かなりやばかったです、あの時は)、雨で延期になってそのあとで出てきたらまるで別人。あっという間に自分の方へ流れを引き寄せちゃった。
サスペンデッドになったのは確かにラッキーではあったけれど、それ以前にヒューイットがうまくいかない自分自身に耐えて耐えて、マインドを崩さないでいたからこそ、巻き返しが可能だったわけで。すごい奴だ。

相手は逆にメンタルに弱いらしく、3セット目の最後の方、もう後がないというときに、自分のボールがアウトかインかの微妙なジャッジがあって、ラインパースンが「アウト」のジャッジをしたのをどうしても認められなくなってしまった。
そのゲームが終わったあとでも、ずっと文句を言っている。マナー悪いぞー!(笑)。
というか、彼は気持ちを切り替えられなくなってしまったのだ。
あとはもうとんとんと、ヒューイットの方に点が入るばかり。
まぁ、彼もいい選手だったから、今後に期待しましょう。
そして何年ぶりかにオーストラリアに優勝の栄誉が与えられたのだった。

ほんと、テニスってメンタルなスポーツ。おそろしいくらいはっきりわかる。

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2002年7月 7日 (日)

コンサート:東京スカパラダイスオーケストラ★横浜アリーナ

■演奏:東京スカパラダイスオーケストラ、ゲスト:田島貴男/チバユウスケ/奥田民生
■日時:2002年7月7日(日)18:00~
■会場:横浜アリーナ

行ってきました、初・生(なま)スカパラ。しかも豪華ゲスト付き(笑)。そっちが目当て?
まぁ、確かに例のコラボレーション三部作が目当てで行ったんじゃないと言えばウソになる。
それがなければチケットをわざわざ取ったかどうか……
いや、取ったかもしれない。
実はニナガワの「四谷怪談」を見て以来、スカパラには興味があったのだ。
これだけ書くとワケが分からないけれど(笑)、「四谷怪談」のBGMがスカパラで、場面転換のときにかかる曲がとてもカッコよかった。そのとき感じた何かをもう一度感じたかったのだ。残念ながら、その感覚は再現されなかったのだけれど。

席はスタンド(つまり一番上の遠いところ)。
ただし、舞台に向かって左側の、ほとんど真横に近いところだったので、逆に正面席より距離は近かったかもしれない。おかげで出演者がよく見えた(7~20倍の双眼鏡持ってったの)。
出演者が出入りするのもこちら側で、出てくるところも帰るところも全部見える(笑)。
(アンコールのときだったか、田島が下がってチバが出てくる途中で二人が「タッチ交替」と手を打ってるところが見えたりして、役得役得)
あれはあれでなかなか楽しい席だった。

スカパラ入場と同時に、城内総立ち。ひええええ~。こんな踊るコンサートなのぉ~?(汗)
自分の席が通路際だったのをいいことに、私は座って聴いてました(もちろん、他にも座ってるひとはいた)。
曲はこの間出たニューアルバムからが多く、私も予習してあったので何となくわかる曲が多くて楽しかった。
そして、田島、チバ、奥田、と、3人のボーカリストが間をあけて出てくる。
まずはコラボレーションじゃない曲を一曲歌い、MCが入って、「お待ちかね」の一曲となる。
この3人が出てくると、なぜか引き締まった感じになった。それまでの演奏曲もいいものが多く、構成もとりたてて問題ないのに、こうやってきちんとした「歌」を入れるだけでそれまで散乱していた何かが収束してゆく(気がする)。
ボーカルって偉大……。

さて、3人の中では田島が一番ハイで(あんなけったいなお人とは知らなんだ(笑))、チバが一番スカしていて(見た目一番カッコイイがグラサンはずすとどーだろー)、奥田が一番歌いこんでいた(たぶん一番歌が上手かった)。
私、奥田民生は別にそんなに上手いボーカルとは思っていなかったので、「美しく燃える森」をCD買って聴いたときもかなり驚いたんだけど、今日も「うまいわ、思ってたよりずっと」と驚きを新たにしちゃったりなんかしちゃったのだった。

アンコールが二度あって、二度目、ゲスト3人も全員一度に登場。それぞれ楽器持ちで、田島はサックス、奥田はギター、そしてなぜかチバがドラム缶(ドラム代わり?)。スカパラも加えて総勢13名で最後の最後に一曲だけ演奏してくれた。
チバのドラム缶は笑った(笑)。今日、このアンコール1回のためだけに担いできたんですか、アナタ(笑)。

ところで不勉強な私は、川上つよしがベース担当だと、最後まで知らなかった。
え~! 川上つよしって盟主じゃないの~?(違うんですか?)
それなのに一番目立たない、地味~なひとがそうだったの~?
他の人たちはなんだかんだとパフォーマンスを繰り広げ、それぞれに目立っていたけれど、
ベースだけはずーっと地味~にひたすらベース弾くだけだったのだ。
う~ん……不思議だ。

ベースといえば、コントラバスに持ち替えたときの音が篭ってしまっていたのは残念だった。
PAさん、もっとベースを効かせなきゃ!

そして「美しく燃える森」は、やはり演奏された中で一番美しかった。

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2002年7月 6日 (土)

姉妹対決

今年のウィンブルドンの女子シングルス決勝は、ヴィーナス=ウィリアムズ対セリーナ=ウィリアムズの姉妹対決だった。
どんなパワーゲームかと思って見ていたのだが……
う~ん……
妹セリーナの方は熱気バリバリなんだけど、姉ヴィーナスの方が今ひとつ燃えてない感じなんだよな~。
サービスもイマイチだし……あなたはもっと速い球を打てるはずでしょう。エースだってもっと取れるはずでしょう。エース、少なすぎ。

「あら~、あら~」と見ている間に、僅差ではあるがずるずるとゲームを取られて姉ヴィーナスの負け。
そりゃ負けるって、気合が違うもん。
もっとも、声出しゃいいってもんじゃねーぞ、妹(苦笑)。プレー中うるさすぎる、お前は(笑)。

それはともかく、アナウンサーが「116年ぶりの姉妹対決」って言ってたんだけど、
そもそも「姉妹対決」がウィンブルドンで過去にあったことが驚きである(笑)。
そのときも妹が勝ったのだそうだ。
やっぱりね。昔も今も妹の方が負けず嫌いなものよ(笑)。

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2002年7月 5日 (金)

思い込みってオソロシイ…

先日のこと。
苫治安はひとりで留守番しておりました。
会社から帰ると、なにやら海外からの郵便物が届いているもよう。
宛先を見るとパパで、差出人はUCLAでした。
「?????」
いつもならすぐに開けてみるのですが、そのときはなんとなく気味が悪くて開けたくありませんでした。
だって形が書類じゃないんですもの。
書類か本を思わせる形状だったら即座に開封したのですが……
なんとな~く、なんとな~く嫌な気がして、思い込んだら(「重いコンダラ」ではナイ)100年目、そのまま中身を確認せずに置きっ放しにしておいたのでした。

そのうちにパパが出張で東京へやってきました。
「パパ、これ、何かわかる?」
苫治安は早速パパに件の封筒を指し示しました。
「なんだぁ?」
パパは封筒を開けて言いました。
「傘が入ってるぞ。開封されてるし」

そのときの苫治安のショックと言ったら!!!!!
傘!!!!!
そうだ、傘だ!!!!!

実は母親が出かける前に、生協で折りたたみ傘を注文していたのでした。
苫治安は日中会社ですから、生協の配給に出られません。
そこで一緒に生協を頼んでいるご近所の方に取ってもらって、それを「この封筒に入れてポストに入れといてもらうから」と母親に言われていたのでした。
どうしてUCLAの封筒だったかといえば、クッション入りで衝撃に耐えそうだったからでした。
それをすっからかんに忘れ果てていたのでした!
さっさと開けていれば、あるいはせめて消印を確認すれば(1995年でした(笑))、こんなハジをかくこともなかったのに……!

話を聞いた母親が電話の向こうでしばらく笑い転げていたことは言うまでもありません。

ああ、思い込みってオソロシイ…(単なる不注意とも言う)。

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2002年7月 4日 (木)

サー

「卿」の称号ではない。れっきとした姓らしい。

今日は男子シングルス準々決勝で「ヘンマン×サー」をちょっと見た。
(なんだか知らないうちにアガシもサンプラスも負けてるし……(涙))
ヘンマンは地元イギリスの選手で、もう声援がすごい。
ときどき「ここは本当にウィンブルドンか!? 観客、もーちょっと行儀よくせんかい!」と怒鳴りたくなるくらい。
そりゃーね。ここ何十年も地元英国の選手は優勝してないからね。熱が上がるのもわかるんだけどね。でもここはウィンブルドンなんだからね……。

対するサー(Sa)はブラジルの選手だそう。クエルテンの後輩ということになるのか?
最初、電光掲示板に「SA」とだけ書かれたのを見て、「…中国かどこかのひと?」と思ってしまったが、違っていた。
しかし…実況しにくい名前だ(笑)。「さあ、サービスです」と言ってるのか、「サー、サービスです」と言ってるのか、よくわからない(笑)。
それはおいといて。

ヘンマンも問題ないのだけれど、サーという選手は非常にコートマナーがよくて、そりゃガッツポーズくらいはするけど文句を言ったりイライラをラケットやタオルにぶつけたりするようなことが全くなかった。
結局負けてしまったんだけど……(涙)。
ちょっとこれから応援してみようかな、と、思うタイプだった。
パッシングショットなんかがとてもきれい。でもロブがむちゃむちゃ下手くそ。何とかせい(苦笑)。

でも申し訳ないんだが、見てるとサンプラスを思い出しちゃうんだよね~。比べちゃいかんと思いつつ…。
ロングで見たカンジとか、ちょっと猫背気味に歩くところとか(さすがに舌はペロペロしてないが)。
マナーがよくてすぐに持ち場に戻るところとか、ストレスをほとんど表に出さないところとか。
プレースタイルも割と近いかも。
サーよ、頑張って真のオールラウンダーになるのじゃ!

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2002年7月 3日 (水)

モノリス★エウロパ

■CD:monolith
■演奏:europa
■定価:2,667.-
■発行:ミディ・クリエイティブ(CXCA-1087)

undercurrentやNathalie Wiseで活躍中の斎藤哲也が中心となっているアルバム。
帯によれば、「最高のダウンテンポ・ミュージックを紡ぎ出す斎藤哲也が、気鋭のブラジリアン・ミュージック奏者たちと共に作り出したのは世界で初めてのゆるやかなショーロ」。
なんじゃそりゃー。
「ショーロ」ってなんだー。
「世界で初めて」って、どこにかかるんだー。「ゆるやかな」か? 「ショーロ」か?

と、茶化してしまったが、内容はすばらしい。
ゆるやかで耳に心地よい楽曲ばかりが収められている。
このアルバムをかけると、すかさずティータイムにしたくなる(笑)。いや、ホントだって。
それだけゆったりした気分になれる、ということだ。

「ブラジル」とか「ショーロ」とかがわからなくても、
カテゴリーを越えて伝わるやさしさを耳にしたいひとは、
ぜひ一度聴いてみてください。

▼このCDはこちら。
モノリス

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2002年7月 2日 (火)

7月は困ったちゃん

何が困るって、日記のネタがない。
なぜこんな月初めから「ない」とわかっているかというと、
要は観劇やらコンサートやらの予定があまり入っていない月なのだ(3つだけ…)。
しかして7月は31日間もある!(当たり前だ)
あと28日分の日記をどーやって書けばいいのだ!?

逆に、5月6月は鑑賞の予定、入れすぎた(笑)。
一ヶ月に6回も7回もパフォーマンス観にいく予定を入れるなって…(苦笑)。

かくなるうえは思い出話から何から総動員して書かないと……
この際、恥もしのんで公表するか…
え? そんなことより本を読めって?(←レビューで一日埋まるから)

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2002年7月 1日 (月)

コートマナー

法廷ではなく、テニスコートの「コート」である。

テニスも見るのが好きである(自分ではやらない)。
特にウィンブルドンは大好きである(見るのが)。
あちらでのゲーム時間が日本の夜で、しかもテレビ放映は真夜中から朝にかけてだからなかなか見られないのが玉に瑕なのだが、それでもときどきテレビで見て、名サービスや名クロスや名パッシングショットに出くわすと「おおおおお~!」と喜んだりなんかする。

そういったプレー内容もさりながら、ゲームを見ているときに気になるのはコートマナー。
特にウィンブルドンでは気になってしまう。他の大会(フレンチ、US、デ杯)では許容できるようなマナーの悪さも、「ここではやらないでよね」と思ったりする。

概して、コートマナーのいい奴を応援したくなるらしい。
だから、昨年は別として、これまでイワニセヴィッチを応援したことはない(笑)。

マナーの良さでいえば、男子アメリカ勢は非常にマナーのいい奴ばかりが揃っていた。
(最近のアガシはちょっと……危ういカンジだけど…)
特にサンプラス。それも絶頂期に入るちょっと前の彼。
彼はコートでは絶っっっっっ対に不平を言わなかった。本当に何ひとつ言わない。自分に対する叱咤はもちろん、ガッツポーズすらせず、ひたすら黙々とゲームをこなしていた。
全部自分の中で抑制して消化して、ただただ耐えてプレーしていたのかな。
「偉い」と見ていて思ったものだ。

絶頂期に入ってからはガッツポーズもするようになったし、ミスジャッジと思えばアピールもするようになった。それでもマナーは良かったけど。
(最近はあまりお目にかからないのでよく知らない…)

テニスはメンタルなスポーツ。
マナーがよいということは、自分を如何にコントロールするかにたゆまず挑戦しているということでもある。
それで、見ていると応援したくなるのだろう。

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