コンサート:第55回定期演奏会★バッハ・コレギウム・ジャパン 7月19日(金)
■会名:真夏のヘンデル ~新発見グロリアの煌めき~
■演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
■独唱:天羽明恵(『しもべらよ…』『グロリア』ソプラノ)、他BCJ合唱団員(『主はわが主に…』)
■日時:2002年7月19日(金)19:00~
■会場:東京オペラシティコンサートホール(タケミツメモリアル)
■曲目:オルガン協奏曲 ヘ長調 作品 4-4 HWC292
詩編112編『しもべらよ、主をたたえよ』ニ長調 HWV237
『グロリア』HWV deest
詩編109編『主は、わが主に言いたまいぬ』HWV232
「さあ、今日はひさびさにバッハを聴くぞ~!」と思って乗り込んだら、ヘンデルだった(笑)。
ヘンデルも好きだからいいけど。
今回のソリストの天羽明恵は、出始めは「大丈夫か?」と心配したけれど、時間が経つにつれ声がのびやかに。
「一人で二声を出せるんじゃないか」という、わりと豊かな声の持ち主のよう。錯覚かもしれないが、ひとりで歌っているのに第二のパートが一緒に頭の中に響いてくるようなこともあった。
歌い方もひたむきで、久しぶりに若々しいソプラノを聴いたな、と思った。
もっと鍛えれば、もっと豊かな声に、もっと豊かな声量になるだろう。
あとは、ある音からある音へ移るその途中の音を、もっと正確に取ってもらえれば。
(他人事だと思って言いたい放題……)
楽器はいつもより少な目の編成。『グロリア』『主はわが主に…』なんて、弦と鍵盤しかいない。先の2曲はそれにオーボエを足しただけ。
ベートーヴェンのような豪華さはなく、音の重ね方がやや単調だが、それでもヘンデルの音楽は美しい。
でもな~。
この間の定演のレビューでも書いたけど、私、「ぶつっ」って切る終わり方って、あんまり好きじゃないんだ、今。
だから全部の節でそれをやるなって。
おかげで曲の終わりが近づくと哀しくなる。
「いつまでも聴いていたいのに」と思うからではなくて、「不満足な終わりの部分がやってくる」と予想してしまうから。
だってそれまでの饗宴はなかなかいいのに。弦も合唱も、至福とともに降るようにホールに響き渡っているというのに。それが「ぶつっ」。
どうして余韻を持たせてくれないの~。
バッハもヘンデルも好みだが、最近の鈴木雅明の解釈は好みじゃない。
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