映画:「活きる」★チャン・イーモウ監督
■監督:チャン・イーモウ
■原作:ユイ・ホア
■出演:コン・リー、グォ・ヨウ他
お台場へ試写会に行ってきた。
試写会といっても、今回の「活きる」は1994年の作品なので、新作と言うわけではない。
ただ、日本では公開されなかったのが、このたび「トゥーランドット」と一緒に公開にこぎつけたらしい。
ご存知、チャン・イーモウとコン・リーのコンビ作品である。
チャン・イーモウといったらやっぱり「紅いコーリャン」だよね。
あれは凄かった。傑作だった。席から立てないくらい衝撃的だった。
さて、今回の「活きる」は、チャン・イーモウにしては割と救いのある映画である。
まぁ、舞台が1940~1960年代の中国なので、登場する一家は動乱に巻き込まれ何度も押しつぶされそうになるが、決して希望を失いはしない。
何度も何度も苦しみや悲しみを乗り越えて、社会に恨み言を言うでもなく、絶望をふりかざすでもなく、淡々と人生を生きる彼らはすばらしい。
子役がまたいい。中国映画の子役もうまくてかわいい子が多いけど、今回もかわいかった~。
あの娘が唇を引き絞って声を出さずに泣くところなど、実に雄弁で。
そうそう、物語のあらすじはこんな。
若旦那・福貴は賭博の借金で全財産を失うが、賭博が原因で家を出た妻・家珍が戻ってきたのを心の支えに、影絵で全国巡業を始める。折りしも国民党と共産党の内乱に巻き込まれ、九死に一生を得て故郷に帰った彼を迎えてくれたのは、妻・家珍をはじめとする貧しくも生き抜いてきた家族だった。だが、娘・鳳霞は言葉が話せなくなっていた。共産党政権のもとで新たな生活を始めた一家だったが‥‥
だめだ。これ以上書くとネタバレになっちゃう(汗)。
気になる人は、3月からBunkamura ル・シネマで公開するそうなので、そちらへどうぞ。
泣けて笑えて、人間(ひと)の力強さを感じられる一本だと思う。
▼DVDはこちら。
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