« 2002年1月 | トップページ | 2002年3月 »

2002年2月の記事

2002年2月28日 (木)

カナリヤ鳴く空★東京スカパラダイスオーケストラ

■CD:カナリヤ鳴く空
■演奏:東京スカパラダイスオーケストラ
■曲目:カナリヤ鳴く空、TOO HIP! GOTTA GO!、すべてが狂ってる、カナリヤ鳴く空 Instrumental
■定価:\1,223.-
■発行:エイベックス(CTCR-40095)

DEMUSさんに教えてもらった東京スカパラダイスオーケストラ・コラボレーションシリーズ第2弾のCD。
ここでVo.をフィーチャーしているのは、ミシェル・ガン・エレファントのチバユウスケ。

なんか、1&3のと曲調がまるで違うなぁと思っていたら、1&3と2とでは作曲者が違うのね(笑)。
2はロカビリー。これも格好いいです。チバユウスケの、ちょっと枯れたような声が合っていてイイ(実はミシェル・ガン・エレファントは聴いたことがないんだが)。
今まで特に触れなかったけれど、詞も印象的。
「カナリヤ‥」では「切り裂く日々」というのが耳に残って離れずにいる。

もちろん、ヴォーカル無しのバージョンもいいです~。
こういうドライないしハードな「格好良さ」を感じさせてくれる曲って、最近はインストゥルメンタルの分野で探さないと無いのかしら‥‥。

▼このCDはこちら。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月27日 (水)

映画:「活きる」★チャン・イーモウ監督

■監督:チャン・イーモウ
■原作:ユイ・ホア
■出演:コン・リー、グォ・ヨウ他

お台場へ試写会に行ってきた。
試写会といっても、今回の「活きる」は1994年の作品なので、新作と言うわけではない。
ただ、日本では公開されなかったのが、このたび「トゥーランドット」と一緒に公開にこぎつけたらしい。

ご存知、チャン・イーモウとコン・リーのコンビ作品である。
チャン・イーモウといったらやっぱり「紅いコーリャン」だよね。
あれは凄かった。傑作だった。席から立てないくらい衝撃的だった。

さて、今回の「活きる」は、チャン・イーモウにしては割と救いのある映画である。
まぁ、舞台が1940~1960年代の中国なので、登場する一家は動乱に巻き込まれ何度も押しつぶされそうになるが、決して希望を失いはしない。
何度も何度も苦しみや悲しみを乗り越えて、社会に恨み言を言うでもなく、絶望をふりかざすでもなく、淡々と人生を生きる彼らはすばらしい。

子役がまたいい。中国映画の子役もうまくてかわいい子が多いけど、今回もかわいかった~。
あの娘が唇を引き絞って声を出さずに泣くところなど、実に雄弁で。

そうそう、物語のあらすじはこんな。
若旦那・福貴は賭博の借金で全財産を失うが、賭博が原因で家を出た妻・家珍が戻ってきたのを心の支えに、影絵で全国巡業を始める。折りしも国民党と共産党の内乱に巻き込まれ、九死に一生を得て故郷に帰った彼を迎えてくれたのは、妻・家珍をはじめとする貧しくも生き抜いてきた家族だった。だが、娘・鳳霞は言葉が話せなくなっていた。共産党政権のもとで新たな生活を始めた一家だったが‥‥

だめだ。これ以上書くとネタバレになっちゃう(汗)。
気になる人は、3月からBunkamura ル・シネマで公開するそうなので、そちらへどうぞ。
泣けて笑えて、人間(ひと)の力強さを感じられる一本だと思う。

▼DVDはこちら。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月26日 (火)

遅延

夜。
お家に帰ってメールチェック。
あっ、アップルさんからお手紙来てる! ドキドキ‥‥
(開封)
なになに?
「iMac Flat Panel (Combo drive)の工場出荷は4月前半となりました」

ぬわんだとぉぉぉぉぉ!!!!!

ふざけんなよ、アップル!!!
3月前半へのずれこみは覚悟していたけど、4月たぁ何だ、4月ってのぁ!?

ああ~、これでは4月中にお目にかかれるかどうかも危ういではないか~(涙)。
やはり液晶の原料不足のせいなのであろうか‥‥?
それにしても‥‥むかむかむか。こんなことなら最上位機種を購入するんだったかしら‥‥。

※1/31の日記で書いた通り、最初はヨドバシで注文したのですが、実はその後、US版キーボードにつられてアップルストアで発注し直したのでした。あ、ヨドバシの方をキャンセルしなきゃ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月25日 (月)

まぐろにこだわれ!

もう時効だからいいかな。実名を出すわけでもないし(別に犯罪の話ではないが)。

会社の最寄駅、N駅には、改札を入ってすぐの壁に、
いつも何かしら小学生の作品が展示されている。
現在は「おふろ」の絵。すごくかわいい。
高校の美術の先生が「子どもには敵わない」と仰っていたのを思い出す。

それじゃなくって。
ずいぶん前の話になるが、そのスペースに壁新聞が展示されていたことがあった。
その中に確か「魚新聞」というのがあって、見出しに「まぐろにこだわれ!」とある。
記事内容は、まぁ、トロがどこの部位でカマがどこでといったマグロの図解だったと思うのだが、
とにかくその見出しが強烈で、会社帰りに見るたび、楽しく笑わせてもらっていた。
すごいインパクトだったのだ。

どこのだれだか知らない小学生のキミ、ぜひとも将来は新聞記者になりなさい。
楽しくて印象的な紙面を待ってます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月24日 (日)

パソコン三昧の日

なんだか書くことがなくなってしまった‥‥
いや、本当はもっとたくさんあるんだけど。
日にちが合わなかったり、書くのに時間がかかるもので‥‥。
ひとやすみ。

実は今、別なホームページを作ろうと四苦八苦している。
ここよりもっとパブリックなサイトを目指しているのだが、む、難しい。
全部自分で作るのって大変ね。ここは自動だから楽でいいわぁ。しみじみ。
(もっとも、テキストエディタで作るよりはずっと楽だが)

皆さまにご意見いただいたロゴ案もJに決め(やはりこれが一番人気が高かった。ご協力ありがとうございました)、徐々に作業を進めている。

素材を準備するのが大変な手間だ。今日は一日、それにかまけていた(しかも終わらない‥)。
もう描き子さんと生きる君と○○○は起動しっぱなし。
こういうとき、メモリが1GBあるのはありがたいものだ~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月23日 (土)

フィギュアスケート★エキシビション

フィギュアスケートの競技がすべて終わり、本日はエキシビションがあるという。
早速15時にビデオをセット。今日はしくじりませんように‥!(笑)

と、テレビ欄を見ていたら、今現在、民放で放映中ではないか(11時ごろだった)。
「ビデオもとるけど、こっちも見ちゃえ」とテレビをつけて、13時半まで堪能した。
(日本のスタジオにいる案内役が、N島とM岡とゆー私の嫌いな人々だったのだが、それを差し引いても面白かった。)

アイスダンスは2位も1位も面白い! まさに遜色なし。
特に1位のアニシナ=ペーゼラ組は頂点にいるな、という感じだった。
ペアではカナダ組よりロシア組のほうが面白かったなぁ。
でもエキシビションの出来って、実は順位に関係ないからなぁ。
「2位3位の人のほうがエキシビションが面白い」ってことも往々にしてある。

男子シングル1位のヤグディンはすごかった。自信に溢れた滑り。
そこがアイスリンクであることがわからないくらい。
「本当にスケート靴履いてるの?」とは、どの選手についても思うことだが。

そして外出から帰って、NHKのビデオを見たら、かなりの部分が割愛されていた(涙)。
本田と村主(すぐり)のエキシビションを見られたのは収穫だったけれど、アイスダンスなんて1位しかやらない。
最後のフィナーレで問題になったペア2組が、一緒に演技するところも出さなかった。
よかった~、午前中に見ておいて。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月22日 (金)

舞台:「アンドロマック」★劇団四季

■演目:「アンドロマック」
■原作:ラシーヌ
■演出:浅利慶太

四季がラシーヌのアンドロマックをやるというから見に行ってきた。
実は昨年11月に読んだばかり。ここの日記でも触れたことがある(11/15)。
あっ!! オレステースのことをオイディプスとか書いてる!! バカだ~!!(泣)

さておき、結構楽しみにしていったのだが‥‥。
私にはつまらなかった。

特にショックだったのがオレスト役の芝さんの出来が悪かったこと。
「ジーザス・クライスト・スーパースター」のユダはあんなに良かったのに‥‥ストリートプレイに向かないってことだろうか?
あるいは今夜の公演が全体に見てとりわけ悪かったのかもしれないが‥‥。

ピリュスもオレストもなんかただのサラリーマンとゆーか、全然特異性がなかった(そーゆー演出なのか?)。
英雄らしさなんて光年単位で遠ざかってたし。
傲岸不遜、癇気、無邪気さ、そういったものは何も無い、普通の男。
特異性がないと何がいけないのか? 「悲劇」にならないんである。

それより何より問題なのは、言葉に力が無い。
こんなクライマックスの無い(殺害場面などドラマチックな場面は「見てきた」奴が語るだけ)、しかして台詞は喋り通しに喋らなければならないような台本で、言葉に力がなければどうなるというのか。
場が持たない。
オレスト(オレステース)のこれからの運命を暗示するようなもの狂おしさも、
生ける屍として嫁ぐアンドロマック(アンドロマケー)の不気味な神性も、
契約を汚しながら目前の幸福に盲目なピリュス(ネオプトレモス)の愛すべき愚かしさも、
稀代の美女ヘレネーを母に持つエルミオーヌ(ヘルミオネー)の残酷なプレッシャーも、
言葉が活きなければ観客には伝わらない。

なぜか脇役陣はそこそこ力があって、つい注目してしまったのだった(笑)。
また、エルミオーヌ役の坂本さんは、脚本の力もあっただろうが、中ではよく健闘していた。
アンドロマック、難しいんだよね。タイトルロールのくせに出番も台詞も少なくて。

しかしまぁ、発見はあった。ピリュスもオレストも神様を汚しているんだねー。
自分の運命を自分で呪ってしまったんだねー。かわいそー。
そう、やはり悲劇なのだから、最後は「かわいそう」で終わらなければ。
それがないのは、失敗だろう(ファンに殺されるかもしれん‥)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月21日 (木)

めくれたオレンジ★東京スカパラダイスオーケストラ

■CD:めくれたオレンジ
■演奏:東京スカパラダイスオーケストラ
■曲目:めくれたオレンジ(フィーチャリング・田島貴男)、Raise it all、You’re so delightful、めくれたオレンジ(Instrumental)
■定価:\1,165.-
■発行:エイベックス(CTCR40083)

掲示板でDEMUSさんに教えていただいたのだが、先日日記(2/13)に書いた「美しく燃える森」はコラボレーションシリーズ第3弾とのこと。
こちらはそのコラボレーション第1弾。
これもいいですねぇ~。
格好イイ~。
色気もあるし。
でも私は色気のちょっと少なめな Instrumental バージョンの方がやや好きかも(笑)。

第2弾の「カナリヤの‥」(タイトル忘れた)というのは、お店に無くて手に入らなかった。
今度、別のお店で探してみよう。
そうして段々スカパラにはまっていくのだろうか‥‥?(笑)

▼このCDはこちら。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月20日 (水)

映画:「ベン・ハー」

■監督:ウィリアム=ワイラー
■原作:ルー=ウォーレス
■出演:チャールトン=ヘストン、スティーヴン=ボイド、ジャック=ホーキンス、ハイヤ=ハラリート

ル・テアトル銀座(旧セゾン劇場)で映画「ベン・ハー」を観た。

巨匠ウィリアム=ワイラー監督が6年半の製作期間と1959年当時での1500万ドルと言う巨費を投じて完成させた、スペクタクル史劇超大作。スペクタクルとはこの映画のためにあるような言葉だ。
だからってアクションのみとは思わないでほしい。
この映画においてベン・ハーは確かに主人公だが、もう一方で、実はイエス=キリストが隠れた主人公なのである。その証拠に、タイトルロールで「The Story of Life of Christ」と出るし、導入はイエス生誕からなのだ。

あらすじはこんな。
時はローマ帝国時代。帝国占領下にあるエルサレム地区の名家に生まれたジュダ=ベン・ハーは、親友メッサラに裏切られ、反逆罪で奴隷となってしまう。運命に翻弄されながら生き抜いた彼は、母と妹を救うために、そしてメッサラに復讐するためにエルサレムへ戻る。そこで戦車競技大会に出場し、メッサラと宿命の対決を迎えることに‥‥。

この戦車競技大会がクライマックスの一つで、すごい。もう言葉では言い表せない迫力。
だって本物なんだもん。本当にチャリオットを走らせるか!?
まず競技場は東京ドーム2倍強の大きさで、1年半がかりで建設された。
競技に出る戦車は9台。1台につき馬4頭だから、馬36頭!!
そのうちの4頭は真っ白な白馬(もちろんベン・ハーの)、さらに4頭は真っ黒な馬(こちらはメッサラ)で、それぞれ見事に美しい。
スタートからゴールインまで192ショット8分41秒、その撮影だけで3ヵ月半かけたそうだ。
とにかく素晴らしい。ものすごいスピード感。最近のカーチェイス場面なんかメじゃない。
まぁ、落ちて踏みつけられる人間が人形に摩り替わってるなとわかったりするけれども、何しろ走ってる馬は本物、「偽ものだ」という意識が全然湧かないんである。

リアリティを出すものは何なのだろう?
本物を使う、本物そっくりに真似る、ということだけでは出てこないようだ。
ベン・ハーの戦車競技で感じられるのは同時性(あるいは臨場感?)だ。
今、まさにそこでジュダとメッサラがしのぎを削っている、自分はその観客として同時に在るという幸せな錯覚。

「で、どこにキリストが出てくるの?」って?
それは見てのお楽しみである。

ちょっと印象に残ったのが、ジュダが(この名前も意味深だなぁ、ユダだもん)母と妹が業病に冒されていることを知って、ローマへの憎しみを抱きながら、バルタザール(東方の三賢者の一人)に川岸で出会い、言葉を交わす場面だ。
ジュダはかつて奴隷として連行されるときに、ある場所である人から水を恵んでもらったことがあった。
そのときのことを引用して、「水をもらわなければよかった。こんな自分が生きていても仕方ない」というようなことをバルタザールに告げる。
このとき、英語で彼は確か「I’m still thirsty.」と言っていた。この「thirsty」は、「喉がかわいていたときに水をもらった」ことと、人生における渇き・餓えとの両方にかかっているのだと思うが‥‥

実は、キリストが十字架にかけられたとき、誰の福音書だか忘れてしまったが(ヨハネの福音書か?)、最後に「私はかわく」とおっしゃったとの記述が残っている。
「私はかわく」つまり「I’m thirsty」である(英訳版新約聖書に拠れば「I thirst.」)。
キリストはジュダや他の人々の「かわき」を引き取って亡くなったということなのか。

これ以上しゃべると、ネタバレになってしまう。
劇場での上映は23日までしかないが、興味のある方はぜひどうぞ。
でも観ようとしたら4時間かかるから、覚悟してね。
紹介ホームページはこちら

▼DVDはこちら。
ベン・ハー 特別版(2枚組) [DVD]

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月19日 (火)

アイスダンスと涙とビデオテープ

パロディにならないな、このタイトル‥‥。

さておき、私はウィンタースポーツが好きである(見るのが)。
スキーだったらアルペンが好き(見るのが)。
スケートだったらやっぱりフィギュアが好き(見るのが)。
中でもお気に入りは「アイスダンス」である(もちろん見るのが)。

最近はアイスダンスでもリフトを多用するようになってきて、幾分つまらないのだが、やはりステップの面白さを見るにはアイスダンスが一番だし、一番大人向けだと思うのだ。
昔、アイスダンスにまるで知名度が無かったころ、ふとしたはずみでペア競技のあとにアイスダンスの放送があって、そのときに見た演技にものすごくショックを受けた。
何しろ色っぽい(笑)。ムードムンムンで、表現がものすごく自由に感じられた。
それ以来、アイスダンスファンなのだが(あのチームは誰だったんだろう、上手かった)、どうしても男女シングルやペアフィギュアよりは知名度が劣るため、大きな大会でないとなかなかたくさんの映像は見られない(=優勝チーム以外の演技が見られない)。

とゆーわけで、ソルトレークはちょっぴり楽しみにしていたのだが‥‥
ビデオでさんざん泣かされた。
まずオリジナルダンスの演技。
朝刊で「あ、放送がある!」と判明、その場で録画を頼んで会社へ出かけた。
帰ってから見たら、2時間半のところ、2時間しか入っていない。
そう、標準と3倍を間違えてしまったのだ。
基本的にどの競技も上位チームが最後に演技する。だから最後の上位9チームの演技を見ることができなかった。

その翌日のフリーの演技。
これは前日の夜にYahooで雑駁な時間を調べて、9:10~15:00までビデオをセットしておいた。
しかし!!
帰ってから見たら、1時間早く録画が始まっているでわないか!!
そう、ビデオの時計が1時間狂っていたのである!!
そしてまた上位7チームの演技を見られず、泣くにも泣けない顛末と相成ったのであった(涙)。

‥‥誰か、アイスダンスのビデオ、撮った人、いらっしゃいませんか?
あったら貸していただけませんか?(涙)

でもさ~、今回のオリンピック放送は酷いよね~。
全然放映しないじゃん。回転も大回転もテレビ欄に載った記憶がないぞ。
そりゃーBSはじゃんじゃか流してるみたいだけど、普通の放送は何も無い(うちはBS入りません)。
長野のときは、深夜にいろいろ放映してくれたのに‥‥(お陰で寝不足だったが)。
だからNHKって、キライ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月18日 (月)

実生

「みしょう」と読む。
意味は、「草木が種から芽を出して成長すること」。
うちの庭には何本か実生の木がある。見るたびになんとはなしに「すごいなぁ」と思ってしまう。

「種から芽を出すなんて当たり前じゃない」と思うかもしれない。
確かにそうなのだが、草花ならともかく、樹木を種から育てたことがあるだろうか?
趣味の人やプロの人はともかく、普通の人がたとえば庭に木を植えようと思ったら、すでに育っている樹木を植木屋さんから買うなり、どこかから抜いて(盗んで?)来るなりするだろう。

もっとも、我が家の実生くんたちも、別に我々が種を植えて丹精こめて育てたわけではない。
種を撒いたのは、鳥たちである。
木の実を食べて、糞と共に種を我が家の庭に捨てていってくださったのである。
育てたのは、種自身である。
我々が水遣りも何にもしないのに、勝手にすくすくとお育ちになったのである。
滋養の豊かな土とはお世辞にもいえないこの庭で。

とりあえず、玄関脇に生えている桃は実生である。庭の桃の実を食べた鳥がそこへ落としていったらしい。
庭の正面に生えている榎(えのき)も実生である。
ある日、気がついたらなんだか若木が生えていて、「何だろう」と言いながらも放っておいたところ、あれよあれよと言う間に、実に見事にお育ちになってしまったんである。
こんなに育つんだったら、もっと若いうちに正面から別の場所に植え替えるんだったよ~(涙)。
植木屋さんに「邪魔だから切ってください」と頼んだら、「もったいない。ここまで育った榎を買ったら何万すると思いますか。せっかくの恵みなんだから切らずにおきなさい」と切ってもらえなかった。
そんなわけで、榎君も現在は庭の一員として日々を過ごしている。

まこと、自然の生産力は侮れぬ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月17日 (日)

読書:『小石川の家』★青木玉

■書名:小石川の家(うち)
■著者名:青木玉
■出版社名:講談社(講談社文庫)
■発行年月:1998年04月

祖父・幸田露伴、母・幸田文と3人で暮らした小石川の家‥‥。
不自由に見えて自由闊達、昭和初期の生活の様子を、露伴の孫娘である青木玉さんが爽やかな筆致で描き出す。

露伴がもう凄いじーさんで(笑)。ひどいじーさんだ(笑)。
風邪気味だからと、母に渡されて風邪薬を持っていくと、
「それはなんだ」
「風邪薬です」
「何のためのものか」
「母さんがおあげするようにって」
「それでお前は何もきかずにそのまま持ってきたのか」
となる(笑)。
こんなのは序の口、さらに発展して、
「昔、ぎ婆(ぎば)は釈迦の命が危かった時に秘薬を鼠に投げて釈迦の元へ走らせた、なのにバカな猫がその鼠を食ってしまったから間に合わず釈迦は亡くなったというが、しかし薬はそれを飲んだために命を縮めたという説もある」
となって延々と続く(笑)。
「ぎ婆」ですよ、「ぎ婆」(ぎの漢字が出ない‥)。
そうして薬を持って行っただけの孫は、不用意に祖父の命を縮めんとする大悪人に早変わりするのであった(笑)。

玉さんには悪いけれども、解説で森まゆみが書いているように、「そもそもぎ婆は‥‥」なんて話は、滅多に聞けるものではない。
そんな宝物のような言葉が日ごろから家中響いているようで、羨ましかったりもする。
もっとも、実際に自分が「そもそも」とやられる立場になったら、かなりイヤだろうとは思う。かなりどころか、耐えられまい(笑)。

玉さんは、そうやって祖父に叱られ、母に叱られするけれども、すくすく素直に健康に日々を過ごしている。読んでいて実に爽やかだ。
お母さんに対する愛情の深さもいい。
幸田文がまた凄い。どんな具合の悪いときも、どんな理不尽な言葉を投げられても、徹底的に父・露伴に奉仕するのだ。ずいぶん大変だったろうと思う。

なんだか露伴がひたすら酷いじーさんのように思われるかもしれないが(実際とんでもないじーさんのようだが(笑))、戦争が始まったあたりのくだりを読むと、なるほど、この人はこの人で愛すべき人物であったと思わされる。それだけは書き添えておこう。

とにかく日本語が美しい。平明で、味があって、どんどん読める。
安野さんのカバーイラストもいい。オススメの一冊だ。

▼この本はこちら。
小石川の家(うち) (講談社文庫)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月16日 (土)

イタメシ屋さん Buono!

夜になって、友人4人と中野新橋駅近くにあるイタメシ屋さん「Buono!」に行った。
8時に予約を入れてあったところ、集まりがとてもよかったため、7時半についてしまった。
まだ席が空いていないという。混んでます(期待が膨らむ)。
仕方ないので30分、近所のTSUTAYAで暇つぶしする。

まずはイタリア産の白ワインを頼む。さっぱりした辛口。でもちょっとフルーティな甘さも感じられて美味しい。

オードブル8種盛り合わせと、チーズの盛り合わせ、スパゲティ・ポモドーロ(トマトソース)と、スペアリブのボローニャ風シチューと、ねじりパスタのパルメザンチーズソース和えを注文。
だいたい一皿ずつしか頼んでいないので、とても足りない(笑)。
追加で今度は、カルツォーネ(巨大な餃子みたいなピッツァ)、ペンネ・アラビアータ(ペン先型のパスタ唐辛子和え)、ブルスケッタ(ガーリックトースト)を注文。
他に何かあったっけ? もう記憶が‥‥(汗)。

ブルスケッタが、予想に反した大きさで面白かった。だいたい想像してたのは、フランスパンをちょっと斜め横切りにしたのにガーリックを塗ったようなものだったのだが、ここのはフランスパンを縦に4つ割にしたものがトーストされている。つまり、ひと欠片がでかいとゆーか長い(笑)。もちろんちぎって分けたが。お味はとてもよかった。

どれも美味しかった~。
また店長さん(若い)が気さくで親切な人で「オススメですよ」なんて奨められるとつい注文してしまうのであった。
最後はそれぞれデザートを頼んで、おしまい。2時間たっぷりと美味しい時間を過ごせました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月15日 (金)

ポテトチップスの食べ方

パソコンでテキスト打ったり、イラスト描いたりしているときに、突然「ポテトチップスが食べたい!」と思うことはありませんか?(無い人はここまででおしまい(笑))
そんなとき、あなたはどうしていますか?

1.パソコン(その他、汚れちゃなんねぇもの)が汚れるのも構わず、ばりばり食う。
2.作業しながら食べるが、その都度その都度、手を拭くか洗うかする。
3.ひとしきりスナックを食べた後で、手を洗い、再びパソコンその他に向かう。
4.「汚しちゃなんねぇ!」と、作業が終わるまでひたすら我慢する。

私は、2.の変形です。「変形」とゆーのは、ちょっと工夫(?)してるからです。
スナックの油って、乾いた布で拭いても拭ききれないじゃないですか。
かといって、濡れたおしぼりなんかでふき取ると、今度は手が乾くまでパソコンのキーボードに触れない。

とゆーわけで、私はポテチをお箸で食べています(笑)。

これなら、作業しながら好きなときにつまめるし、手も汚れない、洗ったり乾かしたりのタイムロスもないので、バッチリです(笑)。

我ながらなんつーなまけもの‥‥‥‥(でも同じことやってる人、絶対にいると思うな‥)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月14日 (木)

Valentinus

今日はバレンタイン・デー(私には全く関係ないが)。
しかしその名前を頂いている聖人ウァレンティーヌスについては、誰も何も沙汰しない‥‥。
もっとも、沙汰したくても、聖別されているウァレンティーヌスは二人いて、どちらに由来する祝日なのかはわからないらしい。二人とは、

(1) 3世紀末にローマで殉教したローマ北方のフラミニア街道に埋葬された人。
(2) 同じく3世紀頃、ローマで処刑されたウンブリアのテルニという町の人。

ちなみに、「聖人」にはそれぞれカトリック教会の定めた「祝日」があるが、どちらのウァレンティーヌスも2月14日が祝日なので、判断材料にならない。
しかも(ここが重要)どちらも殉教してるし。

3世紀の殉教って言ったら怖いなぁ。
だいたい拳で殴り殺されたり棒で叩き殺されたり投石を霰と受けて殺されたりしてるもんなぁ。
あ、あとはライオンに食われるとか、十字架磔で下から火を焚かれるとかもあったか。
そんなオソロシイ目に遭って殉教なさった聖人の祝日に、なんでこんな浮かれたイベントをやっとるのか、理解に苦しむところがある(笑)。

でも、実は、なぜ「恋人たちの祝日」となったかについては、キリスト教からの派生ではなくて、ローマ土着の民俗信仰ないし土着の祭典が元になっているとも言われている。
あとは、鳥が番の相手を探しはじめる時期だから、とか(本当にそういう説もあるんだって)。

で、結局、正確な由来はわからないのであった。
さらに、時代は下って、15世紀にドイツで活躍したと言われる修道僧バシリウス=ヴァレンティヌスという人がいて、「この人にも関係あるかも?」なんて考え出す人まで現れたりして、もうわけわからない状態である。
余談だが、この修道僧ヴァレンティヌスは結構有名なお坊さんらしい。錬金術に手を染めており、アンチモンを初めて使った人だという話だ。錬金術と、近代化学や医学とのかけ橋的存在と言ってもいい。が、「半・伝説的人物」につき、実在していないかもしれない。

蛇足。聖人の祝日を定め、聖人への信仰を認めているのはカトリック教会である(オーソドックスも、かな)。
プロテスタント教会は歴史的に見ても聖人信仰に反対している立場にあたる(はず)。
とゆーわけで、バレンタイン・デーを祝う(もといあやかる)人々は、本来すべてカトリック教徒(+オーソドックス?)のはずである。
現実にそんなわけないんだけどね。ちょっと言ってみただけ(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月13日 (水)

美しく燃える森★東京スカパラダイスオーケストラ

■CD:美しく燃える森(?)
■演奏:東京スカパラダイスオーケストラ
■曲目:美しく燃える森、SKA ME CRAZY、睡蓮の舟、美しく燃える森 Instrumental
■定価:\1,260.-
■発行:エイベックス(CTCR-40115)

他のCD(実はレコード)を探しに行ったCDショップで、ちょうど曲が流れていたんです。
お目当てのものがなかったせいもあって、つい引っかかって買ってしまいました(笑)。

かっこいいですね~、「美しく燃える森」。
奥田民生のヴォーカルがまたいいんですわ、これが。

私はテレビをほとんど見ない人間なのでよく知らないんですが、この曲、キリンの氷結果汁かなんかのCMに使われているようです。
だから、聴くと「ああ、これ」ってみんな思うんじゃないかな?

そしてなぜかわからないけれど、「美しく燃える森」を聴いていると(特にInstrumentalの方)、スティービー=ワンダーを思い出す苫治安なのでした。なぜ‥‥???
スティービーって言っても、「キー・オブ・ライフ」の頃、モータウン全盛の頃のやつですけどね。
でも変なの‥‥。

▼このCDはこちら。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月12日 (火)

吾左衛門寿し

鳥取は米子の、吾左衛門寿しを食べた。吾左衛門寿しは、江戸時代よりつづく山陰名物。
もとは、廻船問屋の米屋吾左衛門の妻女が、船子たちのために作ったお弁当だそうだ。
食べたのは鯖寿し。
他にも鯛・蟹・鱒などの押し寿司もあるが、鯖が一番美味しいらしい。

一番オモテに巻かれている昆布がすばらしい。
肉厚でとろっと柔らかくて、もう絶品。
この昆布にこだわるがため、生産量をふやせないのだそうだ。

もちろん、鯖もしっかり入っていて美味しい。
やや甘めのお味だけれど、ちゃんとお酢で〆てあるので、生臭さがない。

「氷温熟成寿し」とか銘打ってある。
解凍だか凍結だか、冷凍関連の方法の開発に成功し、今では「美味しさそのまま」で全国にお届けできるようになったとのこと(又聞きですが)。
1本1700円(2人前くらい)と、やや高価だが、お味は保証できる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月11日 (月)

バッハの「トッカータ」★曽根麻矢子

■CD:Toccatas トッカータ(J.S.バッハ)
■演奏:曽根麻矢子(チェンバロ)
■発行:ワーナーミュージック - 2001/11/21

人気チェンバリスト(なのだそうだ)曽根麻矢子の、「ゴルトベルク変奏曲」「フランス組曲」に続くバッハ・シリーズ第3弾。

本人もジャケットに書いているとおり、「トッカータ」とは「toccare(触れる)」から派生した語。
しかし、「触れる」というよりは「叩きつけている」ようにしか聴こえない。
甘さも切なさも排除した、激しい演奏が7曲続く。
技巧的には、軽々と弾きこなしている感じで、上手いと思う。ちゃんと試聴してから買ったんだし(チェンバロの音が澄んでいた点に惹かれたみたい)、聴き応えはある。確かに。
しかし、バッハの曲を聴いて、やさしさを感じられないというのは、初めて。
ちょっと‥‥いや、かなり吃驚(笑)。

評価は、個人の好みと、そのときの気分次第で変わるだろう。
どっちかってゆーと若者向き。のよーな気がします、わたくしには。

▼このCDはこちら。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月10日 (日)

「愛の悲しみ」★川畠成道

■CD:愛の悲しみ(VICC-60270)
■演奏:川畠成道(ヴァイオリン)、ダニエル=ベン=ピエナール(ピアノ伴奏)
■曲目:愛の悲しみ(クライスラー)、メロディ(チャイコフスキー)、他15曲
■定価:\3,045.-

寒い日だった。東京でもちらほら雪が舞ったくらいだ。すぐに止んだが。
ストーブを焚いても焚いてもなかなか15度まで上がらず、外へ出るなどとは思いもつかないような日だった。
そのおかげで、CDを堪能することができたのだが。

ヴァイオリン小曲集である。
やたら激しくもなく、やたら淡白でもない。やたら嘆き節でもなく、やたら甘くもない。
地味なようで繊細な演奏の根底には優しさがある。

「カンペキ」とか「上手い」とかいった感想は出てこない(上手いですが)。
ただ「聴きやすい」と思う(「平凡」ということではない)。
伝えたいことを伝える、けれど、自分の解釈を押し付けない。そういう柔らかさがある。

私は特に3番の「前奏曲とアレグロ」(クライスラー)、15番の「スラヴ舞曲」(ドヴォルザーク)、17番の「アリア」(バッハ)が好き。
5月にオペラシティでリサイタルがあるらしいので、ちょっと聴きに行ってみようかなぁ‥。

▼このCDはこちら。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月 9日 (土)

コンサート:第51回定期演奏会★バッハ・コレギウム・ジャパン

■演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
■独唱:ロビン=ブレイズ(カウンターテナー)、ジェイムズ=ギルクリスト(テノール)、ペーター=コーイ(バス)
■日時:2002年2月9日(土)19:00~
■会場:東京オペラシティコンサートホール(タケミツメモリアル)
■曲目:プレリュードとフーガハ長調(オルガン曲:今井奈緒子独奏)
カンタータ第65番「彼らはシェバからやって来る」
カンタータ第81番「イエスは眠りたもう、私の望みはどこにあろうか?」
カンタータ第83番「新しき契約の喜びの時よ」
カンタータ第190番「主に向かって、新しい歌を歌え」

アタリの日だった。つまり、良い演奏だった。
特に後半の二曲は、弦も管もよくノッていて、客席で思わずリズムを取りたくなるほどだった。
冒頭のオルガン曲も美しかった。もうちょっとで遅刻するところだったので、間に合って本当に良かった(遅刻すると一曲終わるまで中に入れません)。
まぁ、一つには、曲目が良かったというのもあるだろう。同じカンタータでも、信じられないくらい地味な曲もあれば、今日のようにハッと目覚めを促しそうな曲もある。

テノールの独唱者(コンチェルティストと言うらしい)が、実に美しい声だった。若々しい声。それも天(そら)から降るような、そんな声で、今日、ここで聴くことが出来たのは幸いだった。ジェイムズ=ギルクリスト。忘れないようにしよう。

最後のカンタータの第1曲がアンコールで演奏された。この曲の合唱は素晴らしく鮮やか。「アレルヤ」のパートなんか身震いするほど。
聴いていて、いつか戸外で聴きたいものだと思った。もちろん、ホールで聴く方がはるかに音響がいいだろう。それでも、彼らの音が空に吸い込まれる様を、この目で見、一度でいいから耳に確かめてみたい。

◆おまけ◆
初台から歩いて帰る途中、寒さに負けて不動通りにあるラーメン屋さんに寄った。
「支那そば やぐら亭」といって、鰹・昆布の京風だしが売り物のラーメン屋さんだ。温かくて美味しかった。
麺自体は、私はそれほど感動しなかったが、とにかく「和風だし」が売り物のつゆが美味しかった。
あと、ボリュームが結構ある。私は本日12時から店に入った9時半まで何も食べていなかったにも拘わらず、あまりのボリュームに少し残そうかと思ったくらいだ(頑張って平らげましたが)。食べに行かれる方は、お腹を空かせて行くように(笑)。
そしてあったまって外に出たけれど、結局、北風には敵わなかった。家に帰り着いたときにはすっかり身体が冷え切っていたのだった(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月 8日 (金)

梅の木

ひと月ほど前から、庭の梅が咲いている。今日も今日とて満開に近い花を咲き誇っていた。

梅は白梅。かなりのお年寄りだ。でも毎年、綺麗な花を見せてくれる。
桜もいいけれど、私は梅の方が好きだ。木の枝のくねり具合も、花がふっくら丸い感じなのも、それでいて全体にさっぱりした印象なのも、すべて好き。

夜は夜で、すぐそばの白い街灯に照らされ、ぼんやりと花が浮き上がる。だが、本当は街灯なんかない方が美しいんじゃないかと思ったりもする。

なお、実梅なので、5月になると梅の実がとれる。樹木がお年を召して、最近は昔ほど取れなくなったが、それでも梅酒なり梅ジュースなりを一瓶漬けるには十分だ。
樹一本で二度楽しめるわけである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月 7日 (木)

水色のセーター

会社から帰って、セーターを脱ぎ、さあ畳もうとしたら左の肘に大穴発見。がぁあああんん。
ああ~、悲しい~。
恥ずかしいより先に悲しかった。とてもお気に入りのセーターだったので。
色は綺麗だし(さすがベネトン、発色はいい)、暖かいし、何より薄手で使いやすかったのだ。
セーターも消耗品なのね……

同じものがあれば欲しいけど、無理だろうなぁ……。
考えてみたらこれ、ミラノで買ったものだし。
だから袖が長くて、私でも使えるんだよね。ああ、悲しい。

もったいないから肘に布を当てて着ようっと。
それでも会社に着ていくことはもう無理かもしれない。
貴重なよそ向き(もといよそゆき)セーターが……(涙)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月 6日 (水)

時間を優雅に浪費する

私には、同じ曲を繰り返し何度も聴いてしまうという、悪い(?)癖がある。
今日は今日とて、夜中、INXS の Elegantly Wasted を聴きまくっていた。
かれこれ40回は聴いたのではないか。しかもアルバムじゃなくて、一曲のみ(笑)。
まさに、時間の「優雅な無駄遣い Elegantly Wasted」(笑)。

これ、一人じゃないとなかなかできないよね、この優雅な時間の浪費の仕方は。

ちなみにクラシックでもやります。何度も何度も同じベートーヴェンの6番をかけたり、何度も何度も同じブルックナーの9番をかけたり、何度も何度も何度も……って、もういいか。
さすがにマタイ受難曲は長いので(2~4時間)、一日に何度も何度もかけることはできなかった。でもほとんど毎日聴いてたこともある(笑)。
一種のビョーキだな。「ものわかりが悪い」とも言う(一発で曲が自分の中に入ってこないから、何度も繰り返し聴くことになるのだ…)。

実は父親がそっくりで(「逆だ」と怒られそう、私が向こうに似ているのですね)、今はT県にいるからそんなこともないけれど、毎晩毎晩何度も何度もブルックナーの交響曲をかけられて、「だぁーっ!! いい加減うるさぁ~い!!!」と思った時期があった。
しかし自分が同じ轍を踏むとは……とは………もう二度と文句を言えない(笑)。

そしてかわいそうなのは母かも。東京にいても私のリピート攻撃、T県に行っても父のリピート攻撃……ごめんね、おかーさん。もっとも本人は「全然気にならない」って言ってたけど。
趣味が同じか、そういうのをあまり煩いと感じないか、このどっちかじゃないと、私や父のような人種とは一つ屋根の下には住めなさそうだ(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月 5日 (火)

ピアスの害

私はピアスをしている。
最近お気に入りのピアスは、今年の伊勢丹の福袋に入っていたやつ。
前から気になっていたブランドの福袋があったので、つい買ってしまったのだ(壱萬円也)。
3つあって、どれもお気に入り。
で、最近は毎日のようにしているのだが……

問題はこれ(キャッチの部分)が金属だということである。
結構、耳が寒いんだわ、これが(笑)。
いや~、馬鹿にしちゃいけないね、熱伝導率は。

つまり、金属は熱伝導率がすこぶる良いので、金属製品を身に着けていると、そこから冷熱がどんどん伝わってきちゃうわけだね。
昔、一時、腕輪が好きで毎日のようにしていたのだけれど、しかも鎖じゃなくて金属のバングルをしてたものだから、冬になると寒いの寒くないのって(笑)。

これは両親が春ごろに蓼科へ遊びに行ったときの話。
春といってもまだまだ雪だらけ。
そんなときに、車山かどこかのてっぺんにロープウェーで登って、父親はお散歩、母は小屋で父を待っていた。
小屋の中にはストーブが焚かれていて、当然その側に陣取っていたわけなんだけど、新たにお客さんが入ってきた。
その新顔の一人、ご婦人が耳元に手をやりながら「おお、寒い」と悲鳴をあげている。
見ればどでかい金か銀のイヤリングが耳からぶらさがっているではないか。
それはそれはでっかいイヤリングだったので、思わず母は「それ、取ったほうがいいですよ。凍傷になりますよ」と口出ししてしまったのだった。

でもホントになるって、凍傷(笑)。
みなさんも冬山に行かれるときは、携行品に気をつけましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月 4日 (月)

歯医者のこと

先週の土曜日は歯医者を予約してあったのに、行くのをすっかり忘れていた。
また予約しなきゃ……。

私は歯医者へ行くと、とても情けない思いをする。
私はあまり口の大きな人間ではないので、治療中、口を開けているのが大変なのだ。
治療箇所が奥歯なんかだともう、苦行である。

「もっと口開けて~」 先生、これ、精一杯開けてるんスけど……(涙)。
「もうちょっと開いてね~」 痛たたたたた! 先生、口が裂けちゃう~(泣)。

と、いった感じである。だからのびのびと口を開ける人が本当に羨ましい。
私もミックやスティーブンのような大きい口が欲しかったよぅ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月 3日 (日)

コンサート:AEROSMITH★"Just Push Play" ワールドツアー東京公演2日目(そして最終日)

■会場:東京ドーム
■日時:2002年2月3日(日)17:00~

Beyond Beautiful
Elevator Love
Just Push Play
Jaded
Big Ten-Inch Record
Pink
Sick as a Dog(?)
Mama Kin
.....unknown to me (song from 1979?)
Sunshine
Light Inside
Dream on
Drop Dead Gorgeous
.....Bruce song (not recorded as their song)
Draw the Line
I Don’t Wnat to Miss a Thing
Crying
.....unknown to me (or just improvised)
Walk this Way
Sweet Emotion

**Encore**
What It Takes
All Nite Long(?)

とゆー感じでした。順番ちょっと間違っているかも。
それからワタクシ、割と新しいファンなので、古い曲はよく名前がわかりません(涙)。

良かったですよ~。アンコール曲が一曲少ないことを除けば(笑)。
ちなみに昨日はBig Ten-Inch Recordの代わりにSame Old Song and Danceだった。あっちの方が好き。
そして今日も、今日も、今日も「Fly Away from Here」はなかったああああああぁ!!
なんか、どーゆーわけかいつも新譜のバラードを演ってくれないんだよね……
確か「Nine Lives」ツアーのときも、「A Hole in My Soul」を聴けなかった覚えがある……
名古屋や大阪では演ったのかしら? 東京だけで済ませようとするのがいけないのかしら?(汗)
ま、いいや。気を取り直して。

今日の方が私的には(飽くまで個人的に)、バランス取れててよかったな~。
カメラワークもばっちりだったし、客席の乗りも昨日よりよかった気がする。
でも実は席の違いかも(笑)。今日はアリーナだったので。前から44列目くらい。また右寄りでしたが。

実は彼らの演奏って、そんなにアレグロじゃないんだよね。だから聴きやすい。
まぁ、ギターの早弾きとかドラムスの早叩き(?)とかって、やろうと思えばできるんだろうけど、あえてやらないのは、彼らがビート感を大切にしているからなんだと思う。
ビート感…つまり「ズン、ズン、ズン」ってやつですが、一定の速度以下でないと味わえないでしょ。
早くすると「ズズズズズ」ってなっちゃう(笑)。余韻が無いと生まれて来ないんだよね~。
とてもビートのある演奏でしたわ、どいつもこいつも。

それにしてもスティーブンは一体どこから声を出しているのでしょう?(笑)
信じられません。最初から最後まで歌いっ放し。MCもほとんどありません。すげーわ……。
しかもいいなぁ、あの口。顔の半分、口だよ(笑)。あこがれちゃう。

いろいろ感想はあるけれど、きりがないからやめとこうっと(笑)。
あとはブラッドがスティーブンに絡まれるたびに、ぽろりと笑顔をこぼしていたのが印象的でした。
なんかどーも6月にも来るらしいから(!)、またまた要チェックだな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月 2日 (土)

コンサート:AEROSMITH★"Just Push Play" ワールドツアー東京公演

■会場:東京ドーム
■日時:2002年2月2日(土)17:00~

行ってきましたよ~、エアロスミス。相変わらずカッコイイ~!(涙)
「Beyond Beautiful」で始まった瞬間、もう思わずボロボロ。
途中で「Dream on」でもかなりボロボロ。一人でよかった(笑)。

今日は1階スタンド席。前から17列目だったので、まあまあかな。正面ではなく向かって右寄りでしたが。

この日はね~……私的にはイマイチでした。何がイマイチって、カメラワークが。
あの~、遠くの人々にも見えるように、舞台上とゆーか奏者を大画面に映すじゃないですか。
その構成がね~、イマイチだったな~。ま、見なきゃいいんですけどね。

歌はよかったけれど、客席の盛り上がりもイマイチだった気が……でもこれは気のせいかも。
それにしても……

どーして「Fly Away from Here」を演ってくれないんだあああああぁ!

アンコールは3曲。Back in the SaddleとWhat It TakesとAll Nite Long(?)でした。
明日も行くぞ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2002年2月 1日 (金)

舞台:蜷川「身毒丸」★彩の国さいたま芸術劇場★2回目

■演目:「身毒丸(しんとくまる)」
■原作:寺山修司
■演出:蜷川幸雄
■出演:藤原竜也、白石加代子、他
■会場:彩の国さいたま芸術劇場

二度目の「身毒丸(しんとくまる)」を見てきた。
今回は、前回より2列後ろで、前回よりやや中央寄りの席だったため、前回よりも舞台全体がよく見えてよかった。

死んだ母に会いたいと願いつづける身毒丸。
そんな彼の悲しくも病的な願いを無視して、彼の「お父さん」は金で「お母さん」を買い求める。
この売られていた「お母さん」、本当は撫子という名前だったのが、「お父さん」に買われ「家」に囲われた瞬間から撫子ではなく「お母さん」になってしまう。
「お母さん」には連れ子のセンサク(字を忘れた)がいて、この「家」は「お父さん」「お母さん」と「子どもが二人」で構成されることになる。
身毒丸はいつまで経っても「お母さん」に打ち解けない。彼女が「継母」であるからだ。
彼女が本当に身毒丸を苛めるかどうかは問題じゃなくて、「継母」であるがゆえに「苛められている」と思い、憎む対象とする。
「継母」もついに身毒丸を憎むようになり、彼を呪って、その目が見えないようにしてしまう。
光を失った身毒丸はセンサクを殺し、それによって「家」を崩壊させる。
「家」という入れ物を失った「お父さん」は侏儒車に乗せられ、「身毒丸、赦してくれ」と盛んに嘆くが、何故謝っているのかはわかっていない。ただ謝るために謝る。
墓場で身毒丸は撫子と出会う。「お母さん」と「子ども」という枠を取り払って再会した二人は、やっとお互いに惹かれあう思いを確認し、手を取り合って、世間から忘れられるために出て行く。

とゆー、まぁ、マザコン息子の話なんだけど。おっと、言い過ぎたか。
なんかパンフには「男女として惹かれあうのに、家族としての役割があるために反発する」ように書かれていたけれど、身毒丸が撫子に惹かれたのって、結局、母を思わせるからじゃん(笑)。
この曲は別に家族性の否定でも個人性の復興でもなくて、結局のところ、「母恋し」の男子の悲しみと「子欲し」の女の望みとが合わさっていく過程を書いたような……そんな気がする。
(またまた自分で何を書いているのかわからない…まずい…(汗)。)

そういえば今日は客席に宮川彬良さんがいらしていた。この舞台の音楽を手がけた人だ。
なかなか良かったですよ、音楽。音も光も道具も、なべて演出の果たす役割は大きい。

で、結局、やっぱり能楽でした。一緒に行った友達も「能の舞台みたいだったね~」と宣っておりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2002年1月 | トップページ | 2002年3月 »