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2002年1月19日 (土)

読書:『マン島の黄金』★アガサ=クリスティー

■著者/訳者名:アガサ・クリスティー/著 中村妙子/〔ほか〕訳
■出版社名:早川書房(ハヤカワ文庫)
■発行年月:2001年12月

ミステリの女王クリスティーが世を去って、四半世紀。以前から幻の作品の存在については囁かれていたようだが、このたび発掘された作品群が「クリスティー最後の贈り物」と銘打って発売された。ポアロやクィンの謎解きミステリ、心理サスペンスなどバラエティーに富んだ全十篇。

ってところで、感想ですが、「まぁまぁ‥」です。慌てて本屋に走る必要はありません。
10篇のうちの数篇は「これ、あの作品と同じじゃないの?」というものですし。(例:「クリスマスの冒険」→後の「クリスマス・プディングの冒険」、「バクダッドの櫃の謎」→後の「スペイン櫃の謎」)
他に、ちょっと幻想的な短編や、彼女がよくとりあげた精神異常の短編なども入っていますが、純粋なミステリファンにはあまりオススメできません。

私個人としては、クィン氏の新しい(そして最終の?)ハナシがあったのが嬉しかったです。
まぁ‥‥トリックというか、裏に隠されたモノが何であるかはすぐにわかっちゃうんですけど‥クリスティーのよく使う構図というか‥‥でもクィン氏好きなので、赦します(笑)。

表題作の『マン島の黄金』は、イギリス北西部に浮かぶマン島という小さな島が観光促進を狙って企画した宝探しの懸賞小説。現実の宝捜しにとってヒントとなる手がかりが小説中に記されていますが、日本人にはチンプンカンプンかも。私が頭悪いだけってハナシもありますが(笑)。

▼この本はこちら。


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