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2001年12月21日 (金)

京都終い旅行雑文 その1

12/21~22日に友人Mさんと京都旅行。12/21は9:03発のひかり117号で出発。湯葉桶を食べ、東寺の終い弘法を見て、鞄屋へ行って、祗園で一日を締めた。

■湯葉尽くし
JR京都伊勢丹11階の「松山閣」で「湯葉桶膳 月」を食べた。
くみ上げ湯葉のあんかけ、生湯葉とお造り、湯葉桶、蕪蒸し、ご飯と粕汁、湯葉の安倍川と、生湯葉尽くしを堪能した(もう一品くらいあったかもしれないが思い出せない)。湯葉桶とは、温かい豆乳の中に湯葉がそこはかとなく浮いているもの。入れ物は可愛い手桶だ。この豆乳がさっぱり味で大層美味しかった。湯葉も勿論美味しかった。ポン酢で食べたのは初めてかも。デザートの湯葉の安倍川も初めて見た。湯葉に黄粉と黒蜜がかかっている。葛きりの変形みたい。豪華だがヘルシーな昼食だった。

■終い弘法
京都の東寺では毎月21日に縁日が立つ。これを「弘法さん」と言う。とりわけ12月21日の弘法さんを「終い弘法」、1月21日を「初弘法」と呼ぶ。
※余談だが毎月25日には北野天満宮で「天神さん」と呼ばれる縁日がある。12月25日は「終い天神」、1月25日を「初天神」という。
今回はこれを見にきたのだ(私は)。
京都駅から徒歩10~15分程度歩いて東寺へ。東門を見ると出店が表にまで進出している。
中に入った途端、出店・出店・出店……出店ばかりである。どこをどう歩いても出店のないところはない。盆栽、漬物、魚、野菜、お菓子、木材、包丁、大工道具、玩具、古着、仏具、花、古道具、鯛焼き、甘酒、etc., etc., etc....何から何まで揃いそう。ここで年始の仕度をする人も多いらしい。出店や人の数、そして熱気に圧倒されて結局何も買えなかった(涙)。まぁ、買い物のために行った訳じゃないんだが、次はもう少しゆっくり見たい。
出店と出店の間を彷徨っているうちに金堂に辿りついたので、一息ついてお参りした。私は神仏いずれも信じない人間だけれども、弘法さんが相手と思うと流石に頭が下がる(ご本尊様は仏像ですが)。お線香の煙を頭にあててみたりなんかして。弘法さんほどは無理でも、もうちょっと頭が良くなりますように。

■一澤帆布店
Mさんのご要望で一澤帆布店という鞄屋さんへ行く。バスで河原町三条へ出て徒歩10分ほど。三条大橋を渡って東大路を右折し、少し歩くと右手にある。
店内にはたくさんの客がいた。人気らしい。
Mさんは●Bookを入れるための中くらいのショルダーバッグを購入していた。
私も何か買おうかしらんと思ったが……値段がべらぼうに高いのだ。ただの手提げで4000円、蓋つきショルダーになると1万円だ! いいです、私のような不肖モノの通勤鞄は2000~3000円程度のナイロン鞄で十分です。というわけで買わなかった(笑)。

■散策1
近くに知恩院があったので行ってみたが、時間が遅く(16時半)閉まっていた。冬は特に早仕舞いな京都。円山公園から八坂神社を通り抜けて祗園へ。辺りは暗くて人も少なく、神社に点る灯篭や提灯の明かりが浮かび上がって、いい雰囲気を醸し出していた。昼間とかなり異なる顔つきだ。その後、あてどなく四条河原町近辺を放浪した。ところで、暫くご無沙汰しているうちにずいぶん京都も派手というか新しい感じの建物が増えた。カラオケ等「美観を損なわないの?」と首を傾げたくなるような看板・建物が目立つようになってきた。ちょっと寂しい。

■小料理屋
以前、叔母に連れられて数回行ったことのある祗園の「東とみ」という小料理屋で夕食を摂った。
みず菜のはりはり(油揚げ入りの出し汁にみず菜を浸してさっとゆでて食べる。温まるしお汁が凄く美味しい)、小あじのお造り(ぷりぷり)、ふぐのから揚げ、聖護院大根の蕪蒸し、カキフライ(旨かった~)等を食べた。相変わらずお味がいい。
ちなみにお店の人は叔母のことをちゃんと覚えていた。

■散策2
小料理屋から河原町へ歩くさ、みたらし団子を焼いて売っている店があったのでつい買ってしまった。1本80円を6本。ホテルで食べたら美味しくて、ぺろっとなくなってしまった。
バスか地下鉄で帰るつもりだったが、鴨川沿いに雰囲気のある通りを見つけたので、その辺を見ながらぶらぶら歩いた。旅館や料亭がぽつりぽつりとある。外から見る分には無料で、しかも風情があって好い。
結局そうした町並みを見ながら七条まで出てしまったので、全部歩いて帰った。京都は小さい町。歩くのにとてもいい。

<続く>

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